松本市内の3つのサウナ施設と「井上」（松本市深志2）、ダイナー「Oldies b Goodies（オールディーズビーグッディーズ）」（旭1）がコラボしたレトルト食品「トトノッテミソ」が9月16日、発売される。

幅広い料理に使える肉みそは、ご飯にかけても

　サウナを巡るスタンプラリー「マツモトトノッター」を昨年展開した、スーパー銭湯「林檎（りんご）の湯屋おぶ～」（石芝3）、ゲストハウス「tabi-shiro（タビシロ）」（城西1）内の「MUKU（ムク）」、「ゲストハウスしましま」（波田）の3施設が、サウナに入った後に食べる「サ飯」として、同社と共同で商品開発。同ダイナー店主・藤原直樹さんがレシピを監修した。オニオンソテーやカシューナッツ、トウバンジャンなどでコクがあるピリ辛味に仕上げた肉みそは、ご飯や麺にかけたり、野菜や豆腐と合わせたりと、さまざまな料理に応用できるという。

　商品は、3施設と井上百貨店、アイシティで販売するほか、同ダイナーでは、同様のレシピを使った肉みそと大豆を組み合わせたマンスリーバーガーを提供。3施設でも、イートインできるメニューの準備を進めている。「ゲストハウスしましま」の中島厚輔さんは「サウナの後に『サ飯』を楽しんでもらえるよう、いろいろ工夫していきたい」と笑顔を見せる。

　サウナ好きの藤原さんが、オリジナルの「サ飯」を作りたいと昨年末に「タビシロ」の小澤清和さんに提案。カレーや牛丼、肉吸いなど、さまざまな料理を検討したが、「幅広く活用できて、名物にもなるようなものを」と信州みそを使った肉みそに行き着いたという。「『サ飯』に明確な定義はないが、汗をかいた後なので、水分と塩分が補給できるよう、甘辛い味が好まれる」と小澤さん。商品化について、「井上」の井上博文副社長に相談し、パッケージデザインは市内在住の梅川茜さん、商品名やコピーは松本市出身の小林拓水さんが担当。皆で話し合いながら決めていった。

　先月から「マツモトトノッター」も開催中。3施設のサウナを利用してスタンプを獲得した人に、オリジナルタオルを進呈する。「おぶ～」のサブマネジャー・中山博基さんは「サウナを巡る旅をする人も増えてきている。『サ飯』で盛り上げていければ」と意気込む。

　150グラム入りで、価格は550円。