筑摩県と長野県が合併し、今の長野県ができて150周年を迎えたことを祝う「長野県150周年記念祭典」が8月21日、松本市音楽文化ホール(松本市島内)などで開かれた。
合併した1876(明治9)年8月21日から150年になるのに合わせて、県内4カ所で同時開催。メイン会場の同ホールでは、長野県永久観光大使の峰竜太さん(下條村出身)が総合司会を務め、「つながる長野県」をテーマに、須坂市、上田市、伊那市からの中継を交えながら進行した。
オープニングは、現在開催中の「セイジ・オザワ松本フェスティバル」(OMF)に出演しているバイオリン奏者・山田詩織さん(松本市出身)、ピアニスト・百瀬功汰さん(塩尻市出身)らが演奏。阿部守一知事が「地域と地域、人と人、世代と世代、それぞれの違いを力に変え、互いに認め合い、つながり合うことで長野県の未来は明るく豊かなものになると確信している。次の150年への希望を力強くともす機会になることを願う」と開会宣言した。
トークセッションでは、県ゆかりのオリンピアンとパラリンピアン5人が登壇。長野五輪について、スピードスケート・野明弘幸さん(原村出身)は「多くの人に見られて緊張した。競技人生の中でも大きな経験」、スキージャンプ・西方仁也さん(野沢温泉村出身)は「けがで出られずテストジャンパーとして参加した。同じ年の原田(雅彦)さんが自分のアンダーシャツを身に着けて挑んでくれて、一緒に出ている気持ちで応援した」と振り返った。
当時、小学生だったというフリースタイルスキー・上野眞奈美さん(野沢温泉村在住)は、アルペン競技を観戦したことが自身の原点だと話し、車いすカーリング・中島洋治さん(南相木村出身)は「スポーツを通じて皆の心が一つになる。その経験を長野県が一つになる動きにも生かしていければ」と力を込めた。6月に結婚を報告したスノーボード・今井胡桃さん(上田市出身)は、祝福の言葉に「夫は横浜出身なので、魅力を伝えて長野県に染めたい」と笑顔を見せた。
サテライト会場では、伝統芸能や歌、踊りなどのパフォーマンスが行われた。県民からのメッセージ動画も上映。ブラインドサッカー日本代表選手の平林太一さん(生坂村出身)、宇宙飛行士の油井亀美也さん(川上村出身)、「Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)」キーボード担当の藤澤涼架さん(長野市出身)も祝福メッセージを寄せた。
最後は県歌「信濃の国」をサテライト会場のほか、東京やパリなどおよそ10カ所を結んで大合唱した。