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書籍「松本レトロ建築さんぽ」刊行 松本の町の歴史伝える44の建物を紹介

松本の町の歴史を伝える建築物を紹介する書籍「松本レトロ建築さんぽ」

松本の町の歴史を伝える建築物を紹介する書籍「松本レトロ建築さんぽ」

 松本の町の歴史を伝える建築物を紹介する書籍「松本レトロ建築さんぽ」(エクスナレッジ)が5月15日、発売された。

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 信州大学学術研究院(工学系)准教授の梅干野成央さんと1級建築士事務所「工房風家」(松本市里山辺)代表の建築士・米山文香さんによる共著。近代以降に焦点を当て、44の建物を掲載する。

 伝統的な住まいとして、本棟造りの民家、土蔵造りの町家、旧開智学校校舎に代表される擬洋風建築を取り上げるほか、左官職人の技が光る「看板建築」、職人の手仕事を感じさせる「民芸建築」、山小屋などの「山岳建築」といった視点で解説。表紙を飾った松本館や、旧松本高等学校、松本民芸館をはじめ、大正時代から営業する「塩井乃湯」「上條産婦人科医院」、商店として活用されている「旧宮島肉店(現・菓子 壱)」「旧宮坂薬局(現・LABORATORIO)」などを紹介する。

 梅干野さんは「松本のさまざまな側面を伝えようと、城下町から山岳まで広く扱った」と話す。擬洋風建築の旧開智学校校舎と旧山辺学校校舎については洋と和を対比させて紹介?。燕山荘や嘉門次小屋といった山小屋についても思い入れがあるという。「建物にその時代の熱気を感じる。施主や建築に関わった人たちの熱意が込められている」とも。

 市内の建物調査やまち歩きガイドを行っている米山さん。学術的価値だけでなく、存在が歴史を伝えたり、魅力になったりしているものを選定した。自身も保存に携わったという「旧宮島肉店」や「旧小穴家」のほか、解体された「山崎歯科医院」は「遺構」として掲載した。「松本の町は、湧き水など水の流れや音があちこちにあり、建物以外にも石積みの水路やほこら、小路など歴史を感じるもの、紹介したくなるエピソードを持つ場所が多い」と話す。

 同社ではこれまで「東京レトロ建築さんぽ」「台湾レトロ建築さんぽ」などを出版。編集を手がけた同社XK編集部の関根千秋さんは「松本はクラフトや建築関連のイベントが数多く開催されている。近年は民芸に注目が集まっていることもあり、興味を持った」と振り返る。地元の専門家2人に開設を依頼したことで、地元の人にとっても読み応えのあるものに仕上がったという。「町歩きのガイドとして、観光で訪れる人はもちろん、地域の皆さんにも手に取ってもらえれば」と呼びかける。

 A5判、176ページ。価格は2,200円。

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