焼き鳥店「ヤキトリと酒ニシダ」(安曇野市豊科、TEL 0263-55-4884)がJR豊科駅近くに4月19日、オープンした。
店舗面積は約18坪。席数はテーブルとカウンター合わせて25席。場所は、餅やラーメンを提供していた「西田屋」の跡。運営する「ミナホ」(豊科南穂高)社長の白坂巧さんは「20年ほど前に閉店したと聞いているが、店内は当時のままだったので、なるべくその雰囲気を生かした」と話す。カウンターは新設したが、天板がグリーンの鉄脚テーブルなどは残し、壁には白坂さんが実家で見つけたという柱時計や1970~80年代のレコードを飾る。
串焼き(1本120円~)は、鶏レバー、せせり、ささみ、はつ、焼きとんなど約20種類。自家製のみそだれで味付けした「熟成みそだれもも」(280円)も用意する。ほかに、「バジルポテサラ」(390円)、「とりわさ」(550円)、「山賊焼き」(880円)、「シメの夜泣き中華そば」(850円)などもある。
アルコールは、たる生ビールや瓶ビール、ホッピー、ハイボール、焼酎、サワーなど。日本酒に力を入れ、現在は「美寿々」(塩尻市)や「水尾」(飯山市)のほか、「八仙」(青森県)、「みむろ杉」(奈良県)、「よこやま」(長崎県)など県内外のものを取りそろえる。
同店がある成相地区は明治中頃から養蚕や製糸業の中心として栄え、飲食店や芸者置屋でにぎわっていたという。当時、店を選ぶためにうろうろしたり、酔って支払いができずうろたえたりする人が多かったことから名付けられた「うろたえ橋」があり、現在は、はす向かいにある豊科成相広場に「うろたえばし」と刻まれた石碑が残る。
3年ほど前に物件を契約し、業態を検討していた白坂さん。昨年8月の「あづみ野祭り」の際には、テイクアウトでかき氷や唐揚げを販売。「電気がついているのを久しぶりに見た」と喜ぶ声も多かったという。「昔のように、『うろたえる』人がたくさんいる、にぎわいのある町にしたいと思った」と振り返る。「店の中が煙でちょっと白っぽくなるような感じがしっくりきた」と、焼き鳥店にすることを決め、1月から「らぁ麺しろがね安曇野店」の敷地内で焼き鳥を販売しながら、準備を進めてきた。
オープンして1カ月。「西田屋」の頃を知っている人だけではなく、若い世代や、1人客、女性グループ、家族連れなど客層は幅広いという。「誰もが楽しめるような場所として長く続けていきたい」と白坂さんは意気込む。
営業時間は17時~24時。水曜定休。