日中韓3カ国の文化交流事業「東アジア文化都市2026松本」が5月17日、開幕した。
当日は中心市街地で、各国の文化芸術を伝える多彩なイベントが開かれた。本町通りや大名通りは歩行者天国にして、「East Asia Street(イーストアジアストリート)」を開催。飲食やワークショップのブースが並んだ。信毎メディアガーデンでは、韓国の開催都市・安東市の訪問団による伝統芸能・仮面劇のパフォーマンスや、松本市ブランド大使・俳優の松重豊さんのトークセッションが行われた。
開幕パレードでは、松商学園高校出身でパリ五輪柔道女子57キロ級金メダリストの出口クリスタさんが旗手を務め、メインテーマの「アーツ&ピース」と描かれた旗を掲げて先頭を行進。和服や民族衣装をまとった関係者や市民およそ200人が、信毎メディアガーデンから松本城までを練り歩いた。沿道では、写真を撮ったり、「アーツ&ピース」の小旗を振ったりして大勢が出迎えた。
松本城本丸庭園で行われた開幕式典では、臥雲義尚市長が「国際関係が緊迫した状況でも、文化が持つ人と人、地域と地域をつなぐ力は変わらない」とあいさつ。安東市観光文化局長のイ・ヨンシクさんは「臥雲市長の言葉に深く共感している。お互いの文化を理解し、さまざまな分野で活発に交流できれば」と期待を寄せる。
NHK大河ドラマ「どうする家康」で松本城を築いた戦国武将・石川数正を演じた松重さんは、「東アジアの若い人が未来に向けて、平和と文化について語り合うことを、このお城から見守っている石川数正に成り代わってエールを送りたい」と話し、開幕を宣言。続いてステージでは、県にゆかりのあるユニット「天々高々(てんてんたかたか)」によるライブが行われた。
「東アジア文化都市」は日本、中国、韓国の各都市が文化や芸術を通じて交流を深める事業として毎年開催。12月までさまざまな催しを展開する。