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松本・蟻ヶ崎のカフェで「珍スポット」写真展 不思議で奇想天外な70カ所

写真と文章のほか、地図が表示されるQRコードを付けたものもある

写真と文章のほか、地図が表示されるQRコードを付けたものもある

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 全国各地の「珍スポット」を紹介する写真展「珍とぴあ」が現在、松本・蟻ヶ崎の「実家カフェ」(松本市蟻ヶ崎3、TEL 070-6985-4111)で開催されている。

席でじっくりと読めるよう7冊のファイルにまとめた

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 岐阜県在住の会社員・エサさんが、北海道から九州まで各地を巡って取材した1200カ所を超える「珍スポット」のうち、70カ所を紹介。壁一面に隙間なくイラストが描かれた無人駅「田舎館(いなかだて)駅」(青森県)、外観がピラミッドを模した温泉施設「ピラミッド元氣(き)温泉」(栃木県)、スプーンが曲がるというパワースポット(熊本県)など、どこか不思議で面白い場所を写真と文章でまとめる。エサさんは「おじさんが独りで情熱を注いで作り上げた『おじさん系珍スポ』が特に気に入っている。どうやってこういう空間が生まれたのか、思いや過程を聞くのが楽しい」と話す。

 エサさんが「珍スポット」を巡り始めたのは7年ほど前。静岡・熱海の秘宝館を友人と訪れたことがきっかけになった。「ほかにもこういう場所がないか探して行くようになった。もともと旅行好きだったわけでもないので、生活がガラリと変わった」と振り返る。車も購入し、なるべく高速ではなく一般道を走行して調査しながら取材。その様子をSNSに投稿している。

 2019年の夏に松本・里山辺の「おっとぼけ美術館」を来訪。館長の相澤和典さんに出会ったことが縁となり、初めて県外で展示することになった。相澤さんは「松本にもこういうのが好きな人がいるかもと思って企画した。『珍スポット』は不思議さと面白さ、ときに不条理さもあるけれど、そこに情熱を傾けるエサさんがかっこいい」と話す。

 「松本ならここしかない」と会場に選んだ同店は、昭和のスターやアイドルの名曲が流れるレトロな空間。同店の今西孝恵さんは「見ていると、いとおしさというか、日本も捨てたもんじゃないという気持ちが沸き起こってくる」と笑顔を見せる。壁に貼ったり、鴨居に置いたりする写真に見入る人のほか、席に置かれたファイルを手にする人も多く、30日に予定しているエサさんを招いたトークショーも、急きょ定員を増やして対応する人気ぶりだという。相澤さんは「SNS上という2次元から、リアルな3次元で情報を共有して、さらに『珍スポ』に足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は11時~17時。営業日はインスタグラムで確認できる。9月30日まで。トークショーは30日18時~、要予約で参加費は2,000円(ワンドリンク付き)。

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