多様な学びを支援する団体や子どもたちが集うイベント「kikka☆link(きっか・リン)フェス」が9月4日、信州大学(松本市旭3)松本キャンパスで行われた。主催は信州フリースクール居場所等運営者連絡協議会。
開催は昨年に続き2回目。フリースクールなどの運営者やスタッフ、利用者などが一堂に会することで相互の交流や連携を深め、活動内容を広く発信することで地域での理解や支援の輪を広げることを目的にしている。同協議会代表の村上陽一さんは「昨年、初めて開いて得た気付きもあった。『こういうことをやりたい』という声を取り入れてブラッシュアップした」と話す。
各教室には、ボードゲームやカードゲーム、影絵を使ったワークショップなど自由に遊べるプレーパークを用意。ライブや探究活動のプレゼンを行ったり、制作したイラストやアイロンビーズ作品などを展示したりと、日頃の取り組みを発表する場も設けた。
親同士が交流する「親の会」を体験できるカフェブースでは、同大のお茶サークル「Rize」が提供するドリンクを手に、車座で互いの状況や思いを語り合った。「子どもがやっていることを学校の先生に見てもらいたい」「学校からの評価を子どもがどのように感じるかが不安」という声のほか、「つらい時期もあったが、『青春したい』と自ら希望して高校進学した」という声もあった。
全体会では、県や教育関係者らでつくる「信州学び円卓会議」の「ともつくフォーラム」とコラボ。「子どもたちが自分らしく進路を選ぶための学び・評価の在り方」をテーマに、意見交換を行った。信州大学教育基盤構築センターの荒井英治郎准教授は、「評価の前提が違うと話がかみ合わなくなってしまう」と、2つの評価と、3つの評価基準について紹介。昨年度に変更があった、県公立高校入試の新ルールについても解説した。
続いて村上さんが登壇。評価することにより、「評価する人と評価される人」という対等ではない関係ができてしまい、「居場所を求める子どもたちにとって『評価されること』が苦しさになるのではないか」と問いかけた。その後、50人ほどの参加者がグループに分かれ、対話を行った。