劇団「マツモト・ザザ座」による公演「デザート・マジック-たましいのせんたく-」が9月12日・13日、芸大・美大受験予備校「マツモトアートセンター」(松本市大手1)2階多目的スペースで上演される。
砂漠を舞台に、砂地に死者を埋める「墓掘り人」が、亡くなった妻を生き返らせたいと「魔人」に願ったことを発端にして、娘や周囲の人々を巻き込んで物語が展開。各々の感情が交差し、正解のない「選択」に迷う姿が描かれる。
同劇団は、プロのアーティストと演劇や演劇表現を探るワークショップ「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)2023」に参加したメンバーが2023年10月に結成。「演劇工場」の工場長で劇作家・演出家の加藤直さんが構成と演出を担当する。4作目となる今回は初めて、メンバーの一人、山田洋盟さんが脚本を手がけた。「戦争や紛争のニュースを見聞きすることが増える中、以前旅行した国々のことを思い出しながら当て書きした」と山田さん。メンバーの声も取り入れつつ、加藤さんが序章を加えて完成した。
9月7日には通し稽古を行った。前回公演に続いて、大道具にはダンボールを活用。照明や音響のタイミングを試しながら、動きやせりふを確認した。舞台と観客席は距離が近くフラットということもあり、目線の置き方や立ち位置なども調整を重ねた。
「なぜ芝居をするんだろう、そもそも芝居とは何だろう、という思いは常にある。そういう青くささが、素朴な人間の関係をつくっている」と加藤さん。稽古でも、メンバー同士や加藤さんと話し合いながら、作品を作り上げているという。山田さんは「世の中も人生も、正解のない中で『一番ましな不正解』を選ぶことが多い。楽しんだ後にちょっと考えるような芝居になれば」と意気込む。
開演時間は、12日=13時、17時、13日=11時、15時。料金は一般=3,000円、25歳以下=2,000円、18歳以下=1,000円、未就学児無料。チケット予約はウェブサイトで受け付ける。