9月23日に開催される「まつもと街なか大道芸＆ジャズフェスティバル」のキックオフイベントが7月3日、旧国府町直売所（松本市深志2）と信毎メディアガーデン（中央2）で行われた。

「武藤勇樹カルテットVo.伊是名千絵」によるライブの様子

　2009（平成21）年から隔年開催してきた「街なか大道芸」。今年は、コロナ禍の2020年に開催した「街なかジャズフェスティバル」と併せて行う。9月23日のメインイベントの前に、3回キックオフイベントを実施。今回はその初回で、3組の出演者が2会場でパフォーマンスを披露した。

　信毎メディアガーデン1階ホールでは、席を設置。まずは、塩尻市出身の大道芸人・サンキュー手塚さんが登場し、パントマイムや音楽、フリップを使ったショートストーリーを展開した。カメラの三脚をさまざまなものに見立てたショートストーリーは、細かい仕掛けが満載で、時折くすくすと笑う声が上がった。「愛」を届けるショートストーリーは、9歳の女の子と軽妙なやりとりをしながら進行。会場からは暖かい拍手が起こった。

　武藤勇樹カルテットは、以前、松本を訪れたこともあるジャズピアノの巨匠ビル・エバンスにまつわる曲を中心にした構成。まずはインストで2曲、その後、ジャズシンガー・伊是名千絵さんを加えて演奏した。観客は体を揺らしたり、リズムを取ったりしながら楽しんだ。

　キックオフイベントは松本駅前広場などで、7月23日、8月20日にも行われる。入場無料。