「2014松本CINEMAセレクト・アワード記念上映会」が1月30日・31日、まつもと市民芸術館（松本市深志3）で開催される。主催はNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」。

　同NPOは、一年で最も活躍し映画ファンに至福の時間を与えてくれた映画人に贈る「松本CINEMAセレクト・アワード」を2008年に創設。今年は、大賞として杉野希妃さん、最優秀作品賞として杉野さんがプロデュースした「ほとりの朔子」、女優魂賞として安藤サクラさんを選出した。

　30日には、杉野さんが釜山国際映画祭で最優秀新人監督賞を受賞した「欲動」を上映。病に苦しむ夫とその妻の姿を通して男女の性愛と人間の生死を描いた作品で、夫役を斎藤工さん、妻役を三津谷葉子さんが演じる。31日に上映する「ほとりの朔子」は、二階堂ふみさん演じる18歳の朔子が大学受験浪人中に避暑地で過ごしたひと夏の物語。ナント三大陸映画祭2013で最高賞「金の気球賞」と「若い審査員賞」を受賞するなど国際的にも高い評価を得ている。「杉野さんは昨年、今年とプロデュース作品が続く、今とても『乗っている』人。これからの作品にも期待している」と同NPOの宮崎善文理事長。

　31日には安藤サクラさんが主演した「百円の恋」も上映。100円ショップで働く32歳の女性がボクシングを始め変化していく様子を描く。安藤さんを招きアフタートークも予定する。「数々の賞を受賞している女優。テレビドラマにはあまり出ない『本物の映画女優』として『女優魂賞』を贈った」

　「欲動」＝30日19時30分～、「ほとりの朔子」＝31日16時30分～、「百円の恋」＝31日14時～、19時～。安藤さんのトークは19時の回の上映後に行う。チケットは、前売り＝1,400円、当日は一般＝1,800円、大学生・高校生＝1,400円。