松本の夏を代表するイベント「2009サイトウ・キネン・フェスティバル松本（SKF）」のチケットが5月30日から発売される。

　18年目となる今年は、8月18日の「若い人のための『サイトウ・キネン室内楽勉強会』（声楽・ピアノ）発表会」（あがたの森文化会館講堂）から始まり、9月9日まで全12公演を行う。ベンジャミン・ブリテンの声楽「戦争レクイエム」（長野県松本文化会館）4公演を予定するほか、オーケストラ4公演（同文化会館）、ふれあいコンサート（ザ・ハーモニーホール）2公演なども行われる。

　毎年、鑑賞に訪れる人の半分は県外から。「せっかく松本でやるイベントなので、ぜひ地元の方に公演を楽しんでもらいたい」と実行委員会。今年はオペラ公演（まつもと市民芸術館使用）ではなく、客席数の多い長野県松本文化会館で行われる声楽公演となるため、「例年より全体の席数は若干多くなる」（同）。またオーケストラのチケットなどは初日に売り切れてしまうことが多いが、「初日の窓口販売に並べば買える可能性はとても高い」とも。ただ「購入制限が1回に2枚までなので、何度も並び直している人もいる」（同）。

　これら以外にも、「子どものための音楽会」（小学6年生対象）や、「青少年のためのオペラ」（中学1年生対象）など、抽選で選ばれた県内の児童・生徒を対象とした公演や、コンサート会場の様子を市内数カ所の特設スクリーンで生中継する「街角スクリーンコンサート」、松本城の本丸庭園で行う子どもたちの演奏会「お城deハーモニー」など無料で参加できるイベントも数多く行われる。

　チケットの第1次販売は今月30日10時より、各プレイガイドと松本市総合体育館、ホクト文化ホール（長野市）など県内5カ所の窓口で行う。チケット料金は、「若い人のための『サイトウ・キネン室内楽勉強会』（声楽・ピアノ）発表会」＝1,000円から、オーケストラ コンサート（Bプログラム）と声楽「ブリテン：戦争レクイエム」＝C席10,000円～S席23,000円まで幅広い。詳しくは公式サイトで確認できる。