弁当店「おべんとう六花（りっか）」（松本市浅間温泉1、TEL 050-8883-6088）が松本・浅間温泉に1月11日、オープンした。

彩り豊かな「六花わっぱ弁当」

　場所はレストラン「つたのゆ」跡。店舗面積は約24坪で、イートインスペースも設ける。現在、店内飲食は中止しているが、店主の玉井かおりさんは「みそ汁やドリンクもあるので、いずれは購入してそのまま座って食べてもらえるようにしたい」と話す。

　全て店内で手作りする弁当は、日替わりの「おとなり弁当」（880円）、ご飯の上におかずをのせた「六花わっぱ弁当」（1,230円）、「炙（あぶ）りいなり弁当」（1,080円）の3種類。皮を香ばしくなるようにあぶり、ゴマとスダチを上にのせた「炙りいなり」は、単品でも提供する（2個＝220円、10個＝1,000円）。「素材を生かした味付けと、肉、魚、野菜をバランス良く使うことを心掛けている」と玉井さん。ほかに、「から揚げ」（大＝550円、小＝330円）や、みそ汁（120円）も用意する。

　玉井さんは2年ほど前に、筑北村で飲食店を始める準備を進めていたが、新型コロナの影響で断念。その後も諦めず、状況を見ながら模索を続けていたという。知人で、浅間温泉にある旅館「別亭一花（いっか）」の料理長・林正宏さんにも相談。物件を紹介してもらい、まずはテークアウトの業態で開業することにした。

　林さんから弁当の監修やアドバイスをしてもらいながら、店は長女の春奈さんと2人で切り盛りしている。オープンして2週間、開店前から並ぶ人がいる日や、早々に売り切れてしまう日もあるという。「手を抜かず、一人一人に満足してもらえるようなものを提供したい。温泉街ににぎわいが戻ってくる頃には、飲食店としての営業もしていければ」とも。

　営業時間は11時～19時（売り切れ次第終了）。水曜定休。