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持ち帰りリユース容器「アルパッケ」 会員制で利用、環境配慮の取り組み広がる

先月から取り組みを始めた「アルプスごはん」(松本市)では「アルプスごはん弁当」のほか、おつまみセットも提供可能

先月から取り組みを始めた「アルプスごはん」(松本市)では「アルプスごはん弁当」のほか、おつまみセットも提供可能

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 テークアウト用のリユース(再使用)容器「ARUPAKKE(アルパッケ)」を活用する取り組みが、安曇野や松本の飲食店を中心に広がりを見せている。

 参加店の店頭で申込書に記入して入会。メンバーカードを持参して注文時に利用を伝えると、店側はテークアウト商品を「アルパッケ」に入れて提供。使い終わった容器は、購入した店だけではなく、参加店であればどこでも返却ができる。容器は店側で洗って再び利用する。年会費は500円。初回のみデポジット(預かり金、退会時に返却)500円がかかる。

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 環境に配慮した暮らしを呼び掛けるプロジェクト「arulife(アルライフ)」の取り組み。容器の素材は天然ヒノキの木粉をプラスチックに混ぜ合わせて再利用したバイオマスプラスチックで、電子レンジや食洗機にも対応している。県の「飲食・サービス業等新型コロナウイルス対策応援事業」の補助金を活用し、250個を用意した。プロジェクトメンバーの「サポーターズ安曇野」(安曇野市豊科)代表でシステムエンジニアの丸山剛さんは「環境に配慮した素材を用いつつ、多彩なテークアウトメニューに対応できる使いやすさにもこだわった」と話す。

 昨春、緊急事態宣言下でテークアウト需要が増える中で丸山さんは、ごみが増えたということと、飲食店経営者から容器が品薄で入手しづらいという話を聞いたという。5月ごろ、普段から利用している安曇野のコワーキングスペース「北アルプスワークサイト」を運営する鶴飼博将さんと、同じ場所でギャラリーカフェ「月とビスケット.」を切り盛りする妻の友紀さんと話し合い、プロジェクトを立ち上げた。

 7月から安曇野市内の3店舗で、「アルパッケ」の運用を開始。現在は、松本や伊那も含め、県内12店舗で利用ができる。「県内各地から問い合わせを頂いている。使い捨てではない、環境に配慮した形を店側も求めていたということを感じている」と丸山さん。メニューは各店に任せており、弁当以外にお菓子やおつまみセットを用意するところもあるという。「工夫を凝らした多彩なメニューが生まれて、私自身も楽しい。店、そして利用者とも一体となって、取り組みを広げていければ」とも。

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