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松本-新宿間で学生限定「0円バス」運行 地元企業PRし、Uターン就職推進へ

「中小企業の皆さんと協力して、Uターン就職の促進につなげたい」と高橋さん(写真右)

「中小企業の皆さんと協力して、Uターン就職の促進につなげたい」と高橋さん(写真右)

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 県外へ進学した学生のUターン就職の推進を目指す「ふるさと信州学生Uターンプロジェクト」が、学生が無料で利用できる「0円バス」の運行に向けて、準備を進めている。

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 「0円バス」は、就職活動を控える学生を対象に、松本-新宿間で運行。移動中の車内や、移動の前後に合同説明会や会社見学の時間を設けて、企業をPRできるようにする。降車後には、メールなどでアンケートを実施。学生の声を収集して、企業が今後の採用活動に生かせるような仕組みもつくる。旅行企画・実施はアルピコ長野トラベル(長野市)が担い、アルピコ交通の貸し切りバスを利用する。

 人材紹介・経営支援などを行う「マスネットワーク」(松本市巾上)が昨年10月、プロジェクトを立ち上げた。同社採用サポート事業部の高橋史樹さんは「地方の中小企業にとって新卒採用は大きな課題だが、限られた数の地元志向の学生を奪い合っているのが現状。地元志向ではない層にアプローチする必要がある」と話す。

 県外に進学した県出身学生のUターン就職率は38.4%(2021年度実績、県産業労働部)で、2017(平成29)年度から30%台で推移している。「学生からは、『地元には働きたい企業がない』という声をよく聞くが、それは知らないから。まずは地元の企業を知ってもらいたいと考えた」と高橋さん。学生の帰省や上京のタイミングをPRの機会と捉えて企画した。

 当初は3月の運行を想定していたが、新型コロナの感染拡大の影響で中止。状況を見ながら開催できるよう、現在は参加企業を募っている。費用は大手の合同説明会に参加するよりも安くなるように設定。今後、継続して開催していくことを目指す。

 SNSでの情報発信にも力を入れ、ツイッターでは寄せられた質問への回答のほか、企業訪問の様子や若者に向けたイベントの紹介などを投稿。ユーチューブでは「ぜろばすちゃんねる」を開設した。「試行錯誤しながらの取り組みだが、企業にとっても学生にとっても、良い出会いの場を作りたい。『0円バス』が帰省の時期の風物詩になれば」と意気込む。

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