松本の多目的スペース兼バー「Give me little more.（ギブミーリトルモア）」（松本市中央3）で4月3日～5日、「劇場版 テレクラキャノンボール2013」と「劇場版BiSキャノンボール 2014」の上映とトークイベントが行われる。

　もともと成人向けビデオ作品としてカルト的な人気を集めていた「テレキャノ」シリーズ。昨年2月、旧「オーディトリウム渋谷」での限定レイトショーから火が付き、東京・墨田区の「すみだ生涯学習センター（ユートリア）・マスターホール」でも上映されるなど、全国各地で自主上映が行われている。「BiSキャノ」は今年2月に公開されたスピンオフ作品。昨年7月に解散したアイドルグループBiSの解散ライブでメンバーに内緒で撮影し、話題を呼んだ。

　4日には、監督のカンパニー松尾さんを迎えてトークライブも開催。「シリーズに対する思いと、この想像を超えたブーム化について聞くことができれば」と同店の新美正城さん。トーク後には、両作品に出演するバクシーシ山下さんが監督した、当時20歳で交通事故死したAV女優の足取りを追った映画「死ぬほどセックスしてみたかった」の上映も行う。

　「どこでも上映できる作品ではないが、松本でも見る機会を作りたいと思っていた」とNPO法人「コミュニティシネマ松本CINEMAセレクト」の宮崎善文理事長。「賛否両論ある作品だからこそ上映したいし、上映できるのはうちくらいしかないだろうと思った」と新美さん。予約も多く、関心の高さがうかがえるという。「エンタメとして楽しめる人もいれば、不快に感じる人もいると思う。だからこそ優れたドキュメンタリー作品なのでは。ぜひ見ていただき、感想を語り合ってもらえれば」

　3日は「劇場版BiSキャノンボール 2014」＝20時～、4日は「劇場版 テレクラキャノンボール2013」＝19時～、トークライブ＝21時15分～、5日は「劇場版BiSキャノンボール 2014」＝13時～、「劇場版 テレクラキャノンボール2013」＝15時30分～。料金は、3日と5日は各回予約＝1,500円、当日＝1,800円。4日は予約＝1,800円、当日＝2,000円（トークライブ後の上映会は500円増し）。いずれもワンドリンクオーダー制。「劇場版BiSキャノンボール 2014」は15歳未満、「劇場版 テレクラキャノンボール2013」は18歳未満入場不可。