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松本・出川にケーキ店「マスターキー」-元帝国ホテルパティシエが独立

「お客さまの『おいしかった』という言葉が本当にうれしい」と話す堀内夫妻

「お客さまの『おいしかった』という言葉が本当にうれしい」と話す堀内夫妻

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 松本・出川のガーデンヒルズ迎賓館向かいに4月4日、ケーキ店「MASTER KEY(マスターキー)」(松本市出川1、TEL 0263-75-2134)がオープンした。

「定番」と「人気」のケーキ

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 定番の「ガトーショコラ」(400円)、「苺ショート」(450円)をはじめ、季節の果物を使ったケーキなど常時10~15種類を用意する。「濃厚カマンベールチーズ」(430円)は、シンプルにチーズの味を楽しめるレアチーズタイプ。「こだわりののにたまロール」は松本産の「ノニタマゴ」を使ったロールケーキ。「クリームに頼るのではなく、生地のおいしさにこだわった」とオーナーシェフの堀内健介さん。自家製の焼き菓子は「クッキー」(100円~)、「マドレーヌ」(190円)、「フィナンシェ」(210円)など単品や贈答用のセットも用意する。

 堀内さんは神奈川・横須賀出身。東京の帝国ホテルで14年間パティシエとして働き、そこで妻の志織さんと出会い結婚。志織さんの故郷・塩尻に近い同所での開業を決め、1年ほど前から準備を進めてきた。開業にあたり、どのようなケーキ作りを目指すか悩んだこともあったという。「ホテルで提供するようなケーキもあれば、手頃なおやつ感覚のケーキもある。この場所で地域の皆さんに愛されるような店づくりをするためにはどうすればいいかを考えた」と堀内さん。昨夏、至近距離にケーキ店ができたことが契機になった。「ケーキ店ができたときは驚いたが(苦笑)、同じものを作っても駄目だと決心がついた。これまで学んできたことをストレートに生かして、吟味した食材で一つ一つ丁寧に作ったケーキを提供していきたい」

 これまでは、ホテルの一部署で働いていたため、客と直接話す機会がなかったという堀内さん。「接客など不慣れな面もあるし、製造から販売まで全てに携わるのは大変だが、自分が作ったものの反応を直接感じられるのはうれしい」と話す。オープンして3週間、手応えも感じているという。「ちょっとした特別な日、『ハレ』の日に選んでもらえるようなケーキを届けたい。当たり前のものがすごくおいしいということを伝えることができれば」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。火曜定休。

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