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松本・浅間温泉で奇祭「たいまつ祭り」-温泉街が炎と煙に包まれる

炎を上げるたいまつを抱えて練り歩く担ぎ手

炎を上げるたいまつを抱えて練り歩く担ぎ手

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 松本・浅間温泉で10月3日、御射(みさ)神社春宮で「日本三大奇祭の一つ」ともいわれる「たいまつ祭り」が行われた。

円陣を組んで気合を入れる担ぎ手

 同祭は五穀豊穣と人々の安泰を願って行われる奉納行列で、里の春宮にいた氏神様が収穫後の麦わらで作ったたいまつの煙に乗って温泉街を通り、奥の秋宮に帰るとされている。地元8町会の商店や旅館、学校、保育園などが手作りした大小約50本のたいまつに火をともし、約800メートル先の御射神社まで運び、奉納する。

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 開始時間の19時に、御射神社でおこされた火がたいまつにともされた。たいまつは直径1.2メートル、高さ3メートルにもなる大型のものも。辺り一帯が煙でどんどん白くなっていく中、火焔(かえん)太鼓の音が鳴り響き、祭りムードは最高潮に。担ぎ手の「わっしょいわっしょい」という掛け声とともに火の粉を散らすたいまつが温泉街を練り歩いた。

 温泉街の各商店では酒やみかんなどを振る舞った。店先までたいまつが来ると、担ぎ手が「万歳!万歳!」と声を上げ、万歳三唱を行った。わらが燃えたあとのすすを顔に塗ると無病息災とも言われており、子どもたちが手も顔も真っ黒にしてすすを付け合う姿も。近隣の住民だけではなく、温泉の宿泊客の顔もすすだらけになっていた。

 御射神社は坂の上にあるため、途中で休んだり、担ぎ手を交代したりしながら1時間ほどかけて必死に上っていく。最後の急坂となる夜店が並ぶ参道を、人をかき分けながら上り切り、たいまつが奉納されると大きな歓声が上がった。

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