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松本・石芝にフランスパン専門店「kopin.」 気軽に立ち寄れる店に

シンプルな素材で丁寧に作るバゲットと店主の木下さん

シンプルな素材で丁寧に作るバゲットと店主の木下さん

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 フランスパン専門店「kopin.(コピン)」(松本市石芝3)が松本・石芝に8月24日、オープンした。

店舗外観

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 店舗面積は約20坪。以前「だんごと寿司(すし)の店しな乃」だった店舗を、店主の木下輝さんが改装した。外観は濃いグレーで、店内には手作りのカウンターテーブルを置く。販売は3つの時間帯に分けて行い、パンは店内には並べずレジで注文を受け手渡すようにした。木下さんは「作り置きはせず、おいしい時に食べてもらいたい」と話す。

 パンはバゲット(350円)をメインに提供。小麦粉、塩、水、酵母を使い、小麦の甘さと発酵の風味が出るように作っているという。焼き加減も「普通」「硬め」などリクエストできるようにした。「おいしい食べ方を提案したい」という思いから、サンドイッチも販売。熊本県産の豚を使ったハムと発酵バターを挟んだ「ジャンボンブール」(350円)、あんことバターが入った「餡(あん)ブール」、ミルクチョコレートを挟んだ「パンショコラ」(以上300円)がある。

 木下さんは諏訪市出身。高校卒業後、音楽活動をしながらさまざまな職業を経験したが「何か続けられるものを見つけたい」と2019年にパン店「スイート」(安曇野市穂高)に就職した。パンの製造に携わる中でフランスパン作りの楽しさを知り、製法の勉強を開始。今年7月に退職し、周囲の力を借りながら約1カ月かけて準備を進めた。店名はフランス語で仲間を意味する「copin(コパン)」のスラングから付け、「1本のパンを仲間と分け合えるように」という思いを込めた。

 オープン後、朝は近所の人、昼はランチを買いに来る人、夕方は学生も来店するという。木下さんは「それぞれのお客さんがパンを必要とする時に気軽に立ち寄れる店にしていきたい」と話す。仕込みから販売まで全て木下さんが1人で行っている。「お客さんを待たせてしまうこともあり、その分丁寧に接客することを大切にしている。日々勉強しながら、長くやっていけたら」と意気込みを見せる。

 営業時間は6時30分~8時、11時~12時30分、15時~17時。木曜、月初、月末定休。

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