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松本に複合施設「雲ノ平商店」 カフェや古書店、「多様な価値観交わる場」に

1階はカフェ&バー

1階はカフェ&バー

 複合施設「雲ノ平商店」(松本市中央3、TEL 050-8892-1981)が松本・駅前大通りに6月5日、オープンした。

2階は自然やアート関連の古書を扱う「むこうみね書店」

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 アンティーク時計を扱う西村時計店が営業していた3階建ての住居兼店舗を改装して開業した。運営は北アルプス最深部、富山県側の黒部川の源流に山小屋「雲ノ平山荘」を構える雲ノ平山荘(神奈川県三浦市)。代表の伊藤二朗さんは「登山者以外にも北アルプスで生まれた文化に触れてもらい、自然と都会を行き来できるような場所にしたい」と話す。

 1階はカフェ&バー。山小屋でも提供している、アフリカ・ガボン共和国の郷土料理「チキンムアンバライス」(1,200円)をはじめ、「雲ノ平商店オリジナルホットドッグ」(800円)や「ハムトースト」(400円)といった軽食を用意。フードメニューは学割も設定する。ドリンクは「雲ノ平ブレンドコーヒー」のほか、クラフトビールやカクテルも。同社のオリジナルブランド「nubis umbra(ヌービスウンブラ)」のアイテムも販売する。

 2階は自然やアート関連の古書を扱う「むこうみね書店」。以前、山小屋でスタッフとして勤務していた店主の小谷田裕美子さんが、自然、アート、芸術、社会学、哲学など幅広いジャンルからセレクトした本が並ぶ。小谷田さんは、2年ほど前からポップアップやイベントで出店。店名は「山に登ったときに向こうに見える峰が照らされているような、本との出合い」をイメージして付けたという。「世界の面白いことの断片を集めたい。何か一冊でも引っかかってもらえるような書店にしていければ」と話す。

 3階は和室を活用したギャラリースペースで、アート作品を展示する。同社は2020年、「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」を立ち上げ、自然を舞台にして多様な分野の表現者同士が交流を深め、新しい文化を醸成していくことを目指している。「自然への関わり方はもっと多様でいいし、それを感じられる場になれば」と伊藤さん。

 山小屋は伊藤さんの父・正一さんが1963(昭和38)年に開業した。伊藤さんは「父が松本出身で、幼い頃から親しみのある町。山小屋への物資の中継地点で、文化的背景もあり、私たちが人と自然の持続的な関係性を見いだそうと取り組んでいることとも親和性があると考えていた」と振り返る。今年4月ごろから、1、2階の内装をデザインしたり、DIYしたりと、準備を進めてきた。「山小屋は普段接しているのとは違う文化圏の人たちが交わる場。その感じをこの店でも広げていきたい」と意気込む。

 営業時間は12時~20時(金曜・土曜は21時まで)。火曜定休。

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