松本・寿の「デリシア寿店」近くにパティスリー「favori（ファボリ）」（松本市寿台7、TEL 0263-87-3570）がオープンして約1カ月半が過ぎた。

定番をはじめ、旬の果物を使った限定のものも

　以前、精肉店だった建物を、壁や照明などを変えて改装。オーナーパティシエの百瀬弘士さんが妻の菜摘さんと店を切り盛りする。

　ケーキは、クリームチーズとサワークリームを使ってしっとりと仕上げた「チーズケーキ」（430円）や、生地に刻んだアーモンドと砂糖をまぶして焼いた「シュークリーム」（300円）など定番を中心に、常時15種類ほどを用意。ロールケーキは、地名と縁起の良さを掛けて「寿ロール」と名付けた。旬のフルーツを使った季節限定のものもあり、現在は「河内晩柑（かわちばんかん）のショートケーキ」や「小夏のタルト」（以上460円）など。ほかに、「本日のきまぐれ」として1日限定のケーキが並ぶこともある。

　弘士さんは、東京で専門学校を卒業後、15年ほど働き、2017（平成29）年にUターン。市内のケーキ店に勤めた後、独立した。「戻ってきて働いているうちに、地元で店を持ちたいと考えるようになった」と振り返る。自身が生まれ育ったなじみのある地域で、店を構えることを決めた。

　3月から改装に着手し、4月18日にオープン。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入店人数を制限しながら営業を続けている。店舗名はフランス語で「お気に入り」の意味。「このご時世に、多くの方に足を運んでいただき、感謝の気持ちでいっぱい」と菜摘さん。「お客さまの声を聞いて、リクエストに応えていきたい。地域に密着した店にしていければ」と弘士さん。

　営業時間は10時～19時。水曜、第1・3火曜定休。