アクセサリー作家・長南芳子さんとガラス作家・松原幸子さんの姉妹による企画展「姉妹の旅片」が現在、松本のギャラリー「ギャルリ灰月(かいげつ)」(松本市中央2、TEL 0263-38-0022)で開催されている。
アトリエ「穀雨」を営む姉の長南さんは、アクセサリーとオブジェを出品する。新作「秋の旅」は、旅人の一日をイメージして制作した10種類のペンダント。クロワッサンやリンゴ、リス、双眼鏡、本などがあり、組み合わせても楽しめるようにした。「どこか遠くにある街」は真ちゅう製の小さなオブジェで、さまざまな形の家や木立、トラム、船のほか、橋や道もある。長南さんは「いくつか並べて飾ったり、アクセサリーにしたり、想像を膨らませて楽しんでほしい」と話す。ほかに、サファイアなど天然石を使ったリングや、植物をモチーフにしたピアスやイヤリングも。
「cope e eu」として活動する松原さんの作品は、ガラスと他の素材を組み合わせたオブジェ。石に透明なラインが入ったような「stone+glass」シリーズは、収集した石の一部を削ってガラスと置き換え、元の形に戻るように磨き上げて仕上げている。複数枚のガラスを重ね合わせた積層ガラスのシリーズは、写真を印刷したフィルムを使用。青空や木々を映した「ごがつのそら」や、旅先の風景を切り取った「Jornada」のほか、同展がお披露目となる、朝焼けや夕焼けの写真を用いた4点も用意する。「写真はこれまで撮りためてきたもの。当時の感覚をガラスの中に封じ込めるようにして作っている」と松原さん。
2人の作品を常設で扱う同ギャラリー。今回は「旅」をテーマにした姉妹での企画展を提案した。過去3回、姉妹展を行っており、「普段はそれぞれ活動しているが、ものづくりの視点が似ているのか、どこか共通点がある」と長南さん。互いの作品は、搬入時に見るという。松原さんは「事前に何を作るかなどの打ち合わせはしていないので、並べてみて、作品の変化を感じている」と話す。
初日の10月17日には、「旅から形へ」と題したトークイベントが行われた。それぞれ、旅で得た経験が後に作品のモチーフやアイデアとして生かされるといい、「制作を目的にしているのではなく、あくまで旅がメイン。そこから作品が派生している」と松原さん。長南さんは「久しぶりに会うと2人でずっとしゃべっている」と笑顔を見せ、来店したおよそ10人は、和やかな2人の話に耳を傾けた。
営業時間は11時~18時(金曜は19時まで)。会期中の休みは10月26日~28日。11月1日まで。