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松本の書店でアートユニット「ROJI」初の絵画展 互いの特徴生かし共作も

昨年10月にライブペインティングで制作した作品と大山さん(左)、岩淵さん

昨年10月にライブペインティングで制作した作品と大山さん(左)、岩淵さん

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 松本市在住の岩淵城太郎さんと大山莉奈さんによるアートユニット「ROJI(ろじ)」の絵画展「Landscape(ランドスケープ)」が現在、松本市の書店「栞日(しおりび)」(松本市深志3、TEL 0263-87-5733)で開催されている。

色彩豊かな大山さんの作品

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 それぞれが手がけた抽象画を中心に18点を展示する。岩淵さんはベニヤ板にアクリル絵の具で描いたり、コラージュしたりして制作。同展に合わせて描き下ろしたものをはじめ、これまで描いたものに加筆した作品や、以前コラージュした後に切れ端としてストックしていたものを組み合わせた作品を用意する。「展示の直前に切れ端が入った袋を見つけて、ギリギリまで切り貼りをして仕上げた」と話す。

 大山さんは、立体感のある色彩豊かな油彩画を出品する。事前に何度か展示スペースを訪れて、「ここで見せたいもの」をイメージ。「新しいものだけにこだわらず、昔のものもあったほうがいい」という岩淵さんからのアドバイスも参考にしながら、この4年間で制作した作品から選んだ。

 2人はSNSで互いの作品を知ったという。当時、大山さんは札幌市で暮らしており、オンライン上でやりとりするうちに、「いつか一緒に展示をしよう」と思うようになった。昨年6月、大山さんが生まれ故郷である松本へUターンしたことを機に、ユニットを結成した。2人のイニシャルを組み合わせたというユニット名は、「2人とも散歩しながら写真を撮ることが多いので、路地ともかけた」と大山さん。

 10月に行われたイベント「FESTA松本」では、縄手通りでライブペインティングに挑んだ。岩淵さんは「細かい打ち合わせはなしで、お互いの動きを手掛かりにしながら作り上げた」と振り返る。同展では、その際に描いた作品に加筆した共作や、大山さんが岩淵さんの絵画を用いて作った一筆箋やレターセットも用意する。

 今後は、個々の活動と並行してユニットとしての作品にも注力したいという。同展のDMは、「最初は2人の作品をパソコン上で重ね合わせてみたが、格好良すぎる仕上がりになってしまったので、並べて境界をなじませる形に落ち着いた」と大山さん。岩淵さんは「いずれは、それくらい融合した格好良い作品も作ってみたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は7時~20時。水曜定休。7月10日まで。

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