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松本のゲストハウスで「岩淵城太郎絵画展」 和室を生かし展示を工夫

「まずは見てもらって、それぞれ感じてもらえれば」と岩淵さん

「まずは見てもらって、それぞれ感じてもらえれば」と岩淵さん

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 松本市在住の絵描き・岩淵城太郎さんの個展「岩淵城太郎絵画展」が現在、松本・大手のゲストハウス「東家(あずまや)」(松本市大手4、TEL 070-1379-8080)で開催されている。

 ベニヤ板にアクリル絵の具で描いたり、コラージュしたりした作品、約20点を展示する。使うのは筆ではなく、手や、段ボールやティッシュを丸めて先をとがらせたもの。岩淵さんは「教科書に載っている技法だと、何か計れてしまう気がする。筆を使うのは得意じゃないので、ほかのものを使っている」と話す。

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 鳥や動物、人などが描かれているが、「何か描きたいものがあるわけではなく、描きたくて描いているうちに、何かにつながっていく」。絵の具を置きながら、途中で板の向きを変えたり、ひっくり返したりしているうちに、「何か」につながる一部分が見つかることもある。「その部分を、一番いい感じで残せるようなものに近づけていく」と岩淵さん。数年前に描き切れなかったものをあらためて見ているうちに、描けることもあるという。

 岩淵さんは2007年ごろから本格的に絵描きとしての活動を開始。県内を中心に展示やライブペインティングを行っている。東家の江刺里花さんが今年4月、企画展を行っていた諏訪のカフェを訪れて展示を依頼。「畳敷きのゲストハウスという空間を生かしたい」と考え、かもいに置いたり、ふすまの枠を使って両面に配置したりと工夫を凝らした。

 「分からないから、言葉にならないから絵にしているのだと思う」と岩淵さん。完成した作品を前にすると、岩淵さん自身も「描いた人」ではなく「見る人」の視線になるという。「自分は、何かを表現しているわけではなく、ただ絵を描いているだけ。答えがあるものではないので、見た人がそれぞれ何かを感じてもらえればうれしい」とも。

 価格は絵画=1万円~、ポストカード=200円など。営業時間は14時~20時ごろ(土曜・日曜は12時30分~)。11月11日まで。土曜・日曜は岩淵さんが在廊を予定する。