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松本城近くに「ICT拠点施設」来秋開設 入居企業を募集

NTT東日本大名町ビル

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 松本・大手のNTT東日本大名町ビル内に来年11月にオープンする、サテライトオフィス・コワーキングスペース・テレワークオフィスを備えたICT拠点施設の入居企業を現在、募集している。

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 運営・管理は、松本市や松本商工会議所などが出資する一般財団法人「まつもとものづくり産業支援センター」(松本市和田)。公的施設として雇用の創出やICT人材の育成のほか、さまざまな業種が連携し合い相乗効果を生み出せる「共創」空間づくりを目指す。

 約1000平方メートルのスペースを改修。サテライトオフィスは約10~30平方メートルまで、さまざまな区画を用意する。賃料は1平方メートル当たり月3,500円ほどを想定。賃借料2分の1以内(限度額7万5,000円)、12カ月を限度とした補助金も利用できる。テレワークオフィスには30台ほどのパソコンを設置し、同センターが受注した業務を行う。コワーキングスペースも併設。同センター職員やコミュニティマネジャーが常駐し、新たなビジネスやイノベーションの創出を促す。

 同センターは、市が策定した「松本市工業ビジョン」に基づき、「松本ソフト開発センター」に「まつもと工業支援センター」の機能を統合して今年4月に開設。中小企業の技術や経営相談、新製品開発、販路拡大などの支援を、市や商工会議所などの関係機関と連携して行っている。5月には施設内に「まつもとテレワークオフィス」を設置。主に子育て世代の女性らが「ワーカー」として登録している。同センター事務局長の川上正彦さんは「ワーカーを募集すると非常に多くの応募があり、需要の高さを改めて感じた」と話す。

 市ではこれまで、女性向け在宅ワーカー養成講座などを実施してきたが、「スキルを身に付けても働く場所がない」という声が寄せられていたという。「駅から徒歩約15分、松本城へも3分ほどという立地で、松本の北部や安曇野地域の人たちも利用しやすい。町なかなので地域活性化にもつながる」と川上さん。「市が全面的に支援するので、企業・個人問わず、多くの人に利用してもらいたい」とも。

 入居企業とテレワーク事業の発注者を現在、募集している。問い合わせは同センター(TEL 0263-40-1000)。

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