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松本の「ゲストハウスしましま」にプライベートサウナ こだわりの山賊焼きも

フィンランド式のサウナ。サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」ができ、自分で温度調整をして楽しむ

フィンランド式のサウナ。サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」ができ、自分で温度調整をして楽しむ

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 上高地線・新島々駅近くの「ゲストハウスしましま」(松本市波田、TEL 0263-75-7233)が4月28日、館内に予約制のプライベートサウナをオープンした。

ウッドデッキの外気浴スペース

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 2時間の貸し切りで、定員は4人。和室を改装したサウナ室には、フィンランドから取り寄せたまきストーブを配置。室内の温度は80~90度で、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」ができ、自分で温度調整をして楽しめる。同宿を経営する中島厚輔さんが、店名に合わせて、壁をしま模様に塗装し、木材で作った山のパネルも置いた。

 サウナ室の隣に設けたウッドデッキの外気浴スペースには、水風呂のほか、リクライニングチェアと畳のマットを用意する。上高地線の線路に面した立地を生かし、線路側に壁を作らないことで、電車が通る様子を眺められるようにした。雨よけのシェードも設置する。

 もともとサウナに興味がなかったという中島さん。3年前、ゲストハウス同士でつながりがあった「tabi-shiro(タビシロ)」の小澤清和さんから話を聞いて、徐々に興味を抱き、温泉や持ち運びのできるテント型のサウナに入るうちにはまっていったという。「『整う』ことが気持ちよく、体調も良くなった。家族にも勧め、今ではみんなではまっている」と笑顔を見せる。

 コロナ禍で観光客が減り、集客も難しい中、「地元の人に還元できる方法」を模索。同宿は登山客の利用がメインということもあり、「天候に左右されずに楽しめるものがいい」とサウナの設置を決意した。家族にも意見をもらいながら、事業再構築助成金を使い、昨年12 月に工事を始めた。

 1月26日には「山賊岳(だけ)食堂」を、隣接する食堂にオープン。「こだわりの一品を食べてほしい」とメニューは山賊焼き定食とドリンクのみ。山賊焼きは中島さんが食べ歩いて研究。オリジナルのしょうゆだれに漬け込み作る。「『サウナ飯』という言葉があるくらい、サウナ後の食事はおいしく感じる」と中島さん。

 宿泊者以外に、サウナだけの利用者も多いという。「ストレスや疲れを取りに来てほしい。サウナや山賊焼きを通じて、地域の観光がさらに広がっていけば」とも。

 営業時間はサウナ=13時~22時30分、食堂=17時~22時。サウナの料金は1人・2人=7,000円、3人=9,600円、4人=1万2,000円。予約はネットで、問い合わせは電話で受け付ける。

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