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松本で陶芸家・戸津圭一郎さん個展 「普段使いしやすい」器、150点

伝統的な手法を用いた器が並ぶギャラリー内

伝統的な手法を用いた器が並ぶギャラリー内

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 長和町在住の陶芸家・戸津圭一郎さんの個展「戸津圭一郎 陶展」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

三島手の台皿

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 皿、カップ、茶わん、小鉢など約150点を展示。粉引(こひき)とリンゴ灰釉(ゆう)を中心に、刷毛目(はけめ)や、とび鉋(かんな)など、伝統的な手法を用いた器が並ぶ。「普段使いの器を意識して制作している」という作品は、白や少し緑がかって見えるグレーなど柔らかい印象のものから、黒釉や深緑の渋い色味のものまで、幅広く用意する。戸津さんは「釉薬は配合や組み合わせによって、色や質感が変わる。使えそうなものは定番化をしている」と話す。

 三島手は渋い茶色の台皿と、淡いグレーの大皿を出品。細かい模様が目を引くデザインで、花や角丸長方形と丸を組み合わせた柄を粘土に描き、素焼きしたものをスタンプのように押して仕上げた。同店では初めて展示するという青い釉薬を使った花瓶は、花を生けてディスプレーする。

 戸津さんは東京都出身。有田窯業大学校(佐賀県)を卒業後、有田の窯元で4年間働き、1997(平成9)年に独立して長門町に工房を構えた。「毎日の繰り返しで、同じ形でもより洗練された器ができる。日々変化する作品を見てもらいたい」と戸津さん。

 同ギャラリーでの展示は4回目。同店の熊谷幸枝さんは「戸津さんの器はシンプルな色味と形なので、どんな料理にも合う」と話す。毎年楽しみに訪れる人も多く、会期中は新たに作品を追加する予定。「春にぴったりの優しい雰囲気のものばかり。気を張る価格でもないので、気楽に新しい器を探しに来てもらえれば」とも。

 価格は、三島手プレート=4,200円~、とび鉋飯茶碗=2,700円、りんご灰釉マグカップ=2,800円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休(3月21日は営業)。今月27日まで。

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