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松本・平田の百瀬家庭園に「信楽」 特別名勝の庭園を眺めてランチを

座敷の外にはウッドデッキやベンチも備える

座敷の外にはウッドデッキやベンチも備える

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 松本市の特別名勝「百瀬家庭園」を眺められる食事処(どころ)「信楽」(松本市平田西1、TEL 0263-57-2722)が10月30日、オープンした。

特別名勝「百瀬家庭園」

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 江戸時代後期に造られたと推定される庭園は約120坪。横長の築山を馬の背のように盛り上げて左右に枯れ滝を設け、背後には市内外から切り出された大小の石を配置する。1915(大正4)年に大規模な改修が行われたが、1969(昭和44)年に作庭家・重森三玲の指導で元の姿に。2014(平成26)年に文化財指定を受けた。

 庭を眺められる12畳の奥座敷を食事処に改装し、テーブル席16席を設ける。食事はメインと5品ほどが付く御膳スタイルで、骨董(こっとう)の漆器や瀬戸物を使って提供。「角煮御膳」「焼き魚御膳」のほか、「週替わり御膳」(以上1,800円)を用意する。店主の百瀬徳子さんは「手作りの『おふくろの味』を、年配の方には懐かしい味、若い人には新しい味として伝えていきたい」と話す。

 庭園はこれまでも、地元の小学生の地域学習や、事前予約での見学を受け入れていたという。5年ほど前、「せっかく手入れをしているので、もっと多くの人に見てもらいたい」と模索。一度、気持ちがなえてしまったというが、息子の後押しがあったほか、手伝ってくれる人も見つかり、一念発起した。

 オープン後は、近所の人が訪れて立派な庭園に驚く様子をたびたび目にしたり、忙しくて電話に出られなかったりと、予想以上の反響ぶりだという。百瀬さんは「四季折々の風景を楽しめるので、気軽に眺めに来てもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は11時~16時。月曜~水曜定休。

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