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松本のギャラリーカフェで「ようさん工房」個展 素材や色の組み合わせ楽しむ

ツートーンカラーのショルダーバックなど、さまざまな生地を組み合わせたアイテムが並ぶ

ツートーンカラーのショルダーバックなど、さまざまな生地を組み合わせたアイテムが並ぶ

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 服飾デザイナー百瀬陽子さんによる個展「youi!2023 winter “bricolage(ブリコラージュ)”」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

コートはショートタイプも用意

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 ブリコラージュは「寄せ集めて作る」という意味。「小学生の頃にきんちゃく袋を作ってくれた母のまねをして裁縫を始め、中・高校生の頃は、毛布でバッグを、ハンカチでスカートを作っていた」という百瀬さん。今回は、リサイクルウールを中心に、数種類の布を用いて、素材や色の組み合わせを楽しんでもらえるようにと制作した。

 コート、パンツ、スカートのほか、帽子やポーチ、バッグなど約50点を展示する。継ぎ目にコットンのバイアステープを貼った帽子のほか、着物地を使ったバックやポーチも用意。ツートーンカラーのショルダーバックは、帯地と中に入っている芯を活用した。

 DMに掲載したコートは、1枚でも温かいというウール地をメインにして、ボアやリントン・ツイードのポケットを付けた。メインに使ったウール地の端切れは、他のトップスのポケットや、花モチーフのヘアゴムにも展開。「使う部分がどんどん小さくなって、小物になっていくのも楽しかった」と笑顔を見せる。

 普段から展示に向けた制作では、終盤に全体のバランスを見て、象徴的となるようなアイテムを最後に追加するという。今回は端切れをスカラップ風の飾りにしたポシェットを作った。「いつもは、思い付いても悩んだり、実行しなかったりすることもあるが、これはなぜか『作らなくては』という気持ちになった」と振り返る。

 百瀬さんは「ようさん工房」のネームで活動し、中町通りにある工房を構える。同ギャラリーでの個展はここ数年、秋冬に開催。今回は「手にした人が自分でも作ってみたいと思えるライン」を意識したという。布を組み合わせたために一点物も多いが、一部はセミオーダーも受け付けている。「服の楽しさと奥深い色のハーモニー、展示の世界観を感じてもらえれば」とも。

 価格は、コート=2万5,000円~、パンツ=1万5,000円~、ポシェット=4,200円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。11月26日まで。

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