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松本のギャラリーカフェで「ようさん工房」個展 異素材のミックス楽しんで

ウールの着物を使ったコートを中心に展示する

ウールの着物を使ったコートを中心に展示する

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 服飾デザイナー百瀬陽子さんによる個展「youi!2022 winter “MIX”」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

着物地を使って制作したバッグとポーチ

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 コート、ワンピース、ハンドメードニット、パンツのほか、帽子やポーチ、ぬいぐるみなど約140点を展示する。「MIX」というテーマに合わせて、着物地とボアを合わせたアウターや異なる柄や色の布で作るバッグなどが並ぶ。ウサギの形をした定番の「U-bag」や干支(えと)をモチーフにした「どうぶつオーナメント」も。

 同展のDMに用いたモッズコートは染め直した着物地にボアを裏打ちし、温かく着られるようにした。肘の部分は腕を曲げても窮屈さを感じないように膨らみをつけたり、ウエストにはひもを入れて調節できるようにしたりと、着心地も追求する。百瀬さんは「服が人の動きを邪魔しないように、動きやすさと美しいシルエットが重なるちょうどいいところを探りながら型紙を作っている」と話す。

 黒地に赤い格子柄のバッグはウールの着物を使うことで軽く仕上げ、内側にはポケットを付けた。ポーチは表と裏で違う生地を使い、ファスナーを開けた時に異なる雰囲気が出るようにしている。「布を選ぶ時には全体が調和するような組み合わせを考えている」と百瀬さん。

 春物のワンピースも出品。「シャツワンピース ノーブル」は「今っぽさを出したい」とフロントボタンが隠れるデザインにし、襟と袖にフリルをつけた。シルク地を使った作品は着物から制作したサコッシュを一緒にディスプレーして和と洋をミックスしたコーディネートも提案する。

 百瀬さんは「ようさん工房」のネームで活動し、中町通りにある工房で制作を行っている。同ギャラリーでの個展は3年連続で冬の開催。「今回はいろいろな素材を組み合わせて実験してみたいと思った。ウールの着物を使ったコートやバッグはとにかく軽いので実際に試着したり、手に取ったりして感じてみてほしい」と呼びかける。

 価格は、モッズコート=4万2,488円、バッグ=7,600円~、ポーチ=1,800円~など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。12月25日まで。

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