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「まつもと演劇工場」が卒業公演 ホールの舞台でメンバー7人が集大成

昨年上演した「西遊記」の様子

昨年上演した「西遊記」の様子

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 舞台芸術を育てて日本全国へ発信するプロジェクト「まつもと演劇工場(シアターファクトリー)」の卒業公演「西遊記~二の変わり・再生編~」が7月3日・4日、まつもと市民芸術館(松本市深志3)小ホールで行われる。

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 演劇工場は、2011(平成23)年に0期生からスタートしたプロジェクト。今回は2018(平成30)年10月から学んできた「工場生」7人による卒業公演になる。これまでは、稽古場としている旧幸町保育園(埋橋1)で毎年上演してきたが、集大成の舞台は同館の小ホール。制作を担当する同館の草野広樹さんは「これまでは客席と舞台がフラットだったが、今回はホールなので雰囲気はかなり変わる。ホールは初めてというメンバーもいるので、緊張と期待が高まっている」と話す。

 「西遊記」は昨年3月にも上演したが、工場長で演出家の加藤直さんがさらに手を加えてブラッシュアップした。「前作とは8割ほど変わっているのでほぼ新作と言っていいのでは」と草野さん。7人のほかに、「TCアルプ」の深沢豊さん、草光純太さんも出演。歌や演奏、踊りを交えたドタバタ劇を展開する。

 4月から打ち合わせを始め、当初はリモートでのやり取りがメインだったという。同館の竹内亜希子さんは「コロナ禍だからこそできる表現があるのではないかと、皆、前向きに捉えて取り組んできた」と振り返る。5月中頃から本格的な稽古を開始。メンバーは役者だけではなく、衣装や小道具、チラシの製作なども担い、準備を進めてきた。

 約3年の活動は、今回でいったん区切りとなる。8月に行われる「TCアルプ」の公演に参加するメンバーもおり、卒業後も何らかの形で演劇に携わりたいという思いを持っているという。草野さんは「スタート時には予想もしていなかったようなことが起こった3年だったが、走り抜いてきた工場生の舞台を見届けてもらえれば」と呼び掛ける。

 開演時間は、3日=18時、4日=14時。チケットは、前売り一般=1,500円、U18=1,000円、当日一般=1,700円、U18=1,200円。同館チケットセンター(TEL 0263-33-2200)で取り扱う。

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