松本市は4月9日、ソメイヨシノの開花を発表した。

咲き具合を確認する土屋所長

　朝8時、松本城管理事務所が設定した松本城外堀北側にある「標本木」で開花を確認。同事務所所長の土屋彰司さんが開花宣言をした。昨年より6日遅いが、ほぼ平年並みの開花。「雪が多かった冬が過ぎ、春を迎える季節。市民の皆さんにも観光客の皆さんにも楽しんでもらいたい」と土屋さん。

　4月に入り暖かい日が続いたが、先週末に寒の戻りがあり、日本気象協会が発表した開花予想日と同日の開花宣言となった。「先週の金曜日には3輪ほどほころんでいたので、少し早まるかと思ったが、土日の冷え込みで固まってしまった。今週は暖かくなるとのことなので、一斉に開くのでは」と土屋さん。通常、標本木で5～6輪が完全に開くと開花宣言が出されるが、今朝は10輪ほど確認できたという。

　今年は先月3日から観測を始め、23日ごろからはつぼみがふくらみ始め、28日ごろから色づき始めた。「今週末は7～8分咲き、週明けには満開になると思う。（気温にもよるが）来週末までは楽しめそう」

　恒例の「夜桜会」は4月12日～19日の8日間開催。本丸庭園の無料開放は17時30分～21時。雅楽や三曲、フルートの演奏や花見団子・豚汁などの販売、茶席などを行う。お堀の桜並木と女鳥羽川の桜並木のライトアップは、11日～20日の18時30分～21時（金曜・土曜は22時まで）。