松本・中町のセレクトショップ「fennel（フェンネル）」2階のギャラリー「Gallery SANROKU」（松本市中央2、TEL 0263-31-0031）で9月7日、詩集ライブツアー「空き地の秘密結社」が行われる。

　松本在住の詩人・ウチダゴウさんが今年1月に出版した詩集「空き地の勝手」を携えて、各地を巡るライブツアー。ニューヨークの「ハーレム・アポロシアター」に出演経験を持つスローソウルシンガー・松谷冬太さん（Vo、G）と、海外での演奏ツアーにも数多く参加する長野県在住のサックス奏者・森田修史さんが参加し、朗読と音楽で詩の世界を表現する。「詩を朗読する『朗読会』ではなく、その時間・その場所そのものが全て詩であるような、そんな体験を届けたい」とウチダさん。当日は、中町のカフェ「amijok」が同書から連想したスペシャルフードも提供する。

　同書は、作品はもちろん、サイズや紙、フォントにまで心を配り完成した一冊。「一編一編が物語的で、かつ、詩集としてまとまったときにまた一つのストーリーになっている。『こんなのも詩なんだ！』と思ってもらえるような珍しい作品だと思う」とウチダさんは話す。

　詩以外にも、里山辺で「ブックパッカーのアンテナサイト」の運営や、デザイン事務所「してきなしごと」代表として活動するウチダさん。デザイン、執筆、イベントプロデュースなども手掛ける。「全ての活動のテーマは『会って、話す』こと。この詩集にもその目的がある」。同イベントの開催は初めてで、松本を皮切りに、今後は県内各地や県外でも開催を予定しているという。

　「人によって受け取りやすいかたちはさまざまなので、耳で聞いて頭に内容が入る人は（同書が）なくても大丈夫」とウチダさん。「僕のように『読みながら聞きたい』という人は当日販売もするのでぜひ購入を（笑）」とも。

　開場＝19時、開演＝20時。2時間ほどを予定する。料金は一般＝2,500円、中学生以下無料。申し込みはメールで受け付ける。