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大町でアートイベント「原始感覚美術祭」-多ジャンルのアーティストが参加

葦舟ワークショップ参加者で記念撮影(写真提供:原始感覚美術祭)

葦舟ワークショップ参加者で記念撮影(写真提供:原始感覚美術祭)

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 大町市の木崎湖畔で現在、アートイベント「原始感覚美術祭-Prayer in a lake-」が開催されている。

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 木崎湖畔にある10カ所以上の会場で、国内外のアーティスト約40組が作品展示やワークショップ、トークイベントなどを行う同祭。専用パスポート(500円、中学生以下無料)購入で会場内の展示を全て見られるほか、参加イベントの割引もある。昨年に続き2回目で、1回目は「湖畔の原始感覚美術展」として行ったが、「アーティストだけでなく、そこで暮らす人や訪れる人も参加できるイベントにしたい」と「祭」に改めたという。「地元とアーティストが一丸となって作り出すことがテーマ」と同祭実行委員会担当者。

 7月30日から開催されている同祭。7月31日には「西丸震哉記念館」(大町市平)で、木崎湖畔に生えるアシで舟を作り湖を渡るワークショップが行われた。「カムナ葦舟プロジェクト」の石川仁さんがレクチャーしながら参加者約30人と一緒に舟を作り上げ、湖上の雰囲気や舟の乗り心地を楽しんだ。舟は湖畔にある「西丸震哉記念館」近くに係留されており、希望者は乗ることもできる。

 今月7日には「海ノ口上諏訪神社」(平海ノ口)で、脳科学者の茂木健一郎さんによるトークイベントが開催された。「茂木さんは、この祭と地域のあり方についてとても重要な示唆を与えてくれた。祭が続く限り、来てくれるとも言ってくれた」。

 画家の淺井裕介さんは3カ所で作品を展示。マスキングテープで描いた作品や田んぼの土などを使って描いた「泥絵」のほか、取り壊された古民家の梁(はり)で作った立体作品2点を作った。米粉とみそで模様を描いたトーテムポール状のもので、「岬の田んぼ」に立てられている。

 展示だけでなく、蔵の壁塗りを体験する「土蔵・伝承ワークショップ」(20日・21日)や、アーティストの作品に囲まれた部屋に宿泊したりする「宿泊アート体験」など、今後もさまざまな企画を用意する。「いろいろな立場の人が出会い、新しい何かを生み出すイベントになっていけば」

 開催は8月29日まで。詳細はホームページで確認できる。問い合わせは「西丸震哉記念館」(TEL 0261-22-1436)まで。

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