グリル料理とワインをメインに提供する「グリル＆ワイン BonSante（ボンサンテ）」と、「味のとんかつ 百亭」が、松本・公園通り沿いの中澤ビル内にオープンして1カ月が過ぎた。運営は、「ベイトラスト」（長野市）。

2階の「百亭」店内

　2008（平成20）年から同ビルの2フロアで営業していた居酒屋「食彩酒房 ぼんさんて」が、「TWINSDINING」として各階に出店。2階を「百亭」として4月24日に、3階を「BonSante」として同28日にオープンした。店舗面積は、いずれも約55坪。

　「BonSante」は、黒を基調にしたシックな印象に。床には大理石風の白と黒のタイルを貼り、黒のソファを配置する。席数はテーブルと個室合わせて68席。ニュージーランド産の完全放牧で育った「グラスフェッドビーフ」を使った「牧草牛サーロインGLILL」（2,860円）をはじめ、「牧草ラムチョップGLILL」（1,760円）、「ロティサリーチキン骨付きもも肉」（1,430円）などを提供。同社事業部長・宮川典朗さんは「店名はフランス語で『健康に乾杯』という意味で、料理は健康を意識している」と話す。

　ワインは、「カジュアルに飲めるもの」を基準に50種類を提供。「均一ワイン」はグラス（660円）とボトル（3,080円）で、甘口や辛口など、味のチャートをメニューに載せて選びやすいようにした。ほか、ビールやハイボール、焼酎割り、日本酒、スパークリングワインカクテルなど、幅広くそろえる。

　「百亭」は、白を基調に木目調のテーブルやカウンターを設置し、落ち着いた雰囲気に仕上げた。席数は60席。北アルプス山麓で育った「はくばの豚」を使ったとんかつは、ご飯とみそ汁、漬物が付く御膳で提供。「ロースかつ膳」（1,760円）、「ヒレかつ膳」（1,980円）、「ロース・ヒレかつ膳」（2,310円）などを用意する。一品料理の「はくばの豚しぐれ煮」（550円）、馬刺し（770円）などもある。

　新型コロナの影響で、少人数で食事が楽しめるスタイルを模索。宴会場だった3階の活用を検討する中で、特色ある店舗を各階にオープンすることを決めた。居酒屋の頃からの常連客からは、「店名が英語表記になり、看板も変わったので気付かなかった」という声もあるという。宮川さんは「昔からのお客さまにも足を運んでもらえるよう、周知していきたい。地域に密着し、気軽に利用できる店になれば」と話す。

　営業時間は、「BonSante」＝11時30分～14時、17時～22時30分、「百亭」＝11時30分～14時、17時～21時30分（以上ラストオーダー）。