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松本のギャラリーで「元永定正展」-ユーモラス&カラフルな作品17点

ギャラリー内の様子

ギャラリー内の様子

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 松本・筑摩の「ギャラリー石榴(せきりゅう)」(松本市筑摩2、TEL 0263-27-5396)で現在、「元永定正展」が開催されている。

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 元永定正(1922~2011)は、三重県生まれの現代美術家。1950年代から抽象画を描き始め、絵の具をキャンバスに流す作品などで国際的評価を得た。1966年に渡米し、その後はユーモラスな形と豊かな色彩で構成する、親しみやすい抽象画のスタイルを確立。絵画だけではなく、立体造形やインスタレーションなどでも活躍した。絵本も手掛け、「もけらもけら」(1977)では第14回絵本にっぽん賞(現・日本絵本賞)を受賞。「もこもこもこ」「ココロのヒカリ」などロングセラー作品も多い。

 同展では、版画をメーンに油彩、アクリル画など含めた17点を展示する。シンプルだがかわいらしさを感じるかたちとカラフルな色を組み合わせた作品を中心に、垂れたり流れたりする絵の具が特徴的な60年代の作品も。後期の作品には「ふたつのしろいかたちから」「いろだま いろだま くろから しろから」など見た目をそのまま言葉にしたようなタイトルが付いている。

 ギャラリー内には絵本や作品集なども置く。「絵本以外にも、インスタレーションなどさまざまな作品を幅広く手掛けてきた作家。それを感じてもらえれば」と同ギャラリーの薄井みゆきさん。「子どもたちの心を刺激するのか、反応がとてもいい。現代美術というと難しく考えがちだが、シンプルに見て楽しんでほしい」と話す。

 価格は4万円~。開館時間は10時~18時。

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