松本のギャラリーカフェで「日々のうつわ展」-異素材を扱う作家10人が出展

さまざまな素材で制作する10人の作家の器が並ぶ。

さまざまな素材で制作する10人の作家の器が並ぶ。

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 松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、 TEL 0263-38-7660)で現在、県内外の作家10人による企画展「日々のうつわ展」が開催されている。

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 参加作家は、角居康宏さん(上田市)、平林昇さん(松川村)、山本正治さん(中野市)、赤地健さん(石川県金沢市)、西川美穂さん(同)、篠原敬さん(石川県珠洲市)、安土草多さん(岐阜県高山市)、沖澤康平さん(同)、落合芝地さん(滋賀県高島市)、松元洋一さん(奈良県奈良市)の10人。陶器、磁器、木工、漆、スズ、ガラスといったさまざまな素材の作品300点ほどが並ぶ。「料理を盛ったときに映えるような、日常で使えるシンプルなものをお願いした」と店長の布施智浩さん。

 作品は作家ごとにスペースを分けて展示。それぞれの作家が素材の扱い方や注意点を説明するカードを置くなどして、使うことを意識した工夫も。皿、コップ、小鉢などをセッティングしてディスプレーしたコーナーも設ける。「食卓をイメージできるように。本当は料理ものせたかったが…(笑)」(布施さん)。

 スズの作品を制作する角居さんは、コップやコースター、ちろり(酒を温めるのに用いる容器)など約20点を展示する。「スズは熱伝導に優れているし、昔から『酒をおいしくする』と言われている」。赤絵を施した赤地さんの作品は色鮮やか。「シンプルというのとはちょっと違うが、日常使いを意識して作っているもの。下絵なしで書かれる赤絵はモダンで洗練された印象」。

 同店では春と秋に企画展を開催している。「春は『カフェの器』だったが、もう少し幅広くしたいと思い企画した」と布施さん。「それぞれの用途があって、素材もそれぞれの特長がある。日々の食卓で使ってもらえれば」とも。

 作品はすべて販売する。皿(陶器)=3,150円~、グラス=2,310円~、カトラリー(金属)=2,100円~、ちろり(スズ)=1万8,900円~など。営業時間は10時~18時。木曜定休。9月26日まで。

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