女性だけのアートグループが「もえぎ」テーマに企画展-作品多彩に

ギャラリー内は、さまざまなジャンルの作品で溢れる。

ギャラリー内は、さまざまなジャンルの作品で溢れる。

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 松本のギャラリー&カフェ「憩の森」(松本市城山、TEL 0263-38-7660)で現在、松本平を中心に活動している作家グループ・ARTマーブルによる企画展「もえぎ」が開催されている。

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 女性だけで結成されている同グループ。今回は赤羽佳代子さん、岸田立子さん、きたはらかおりさん、榊原実喜子さん、佐々木純子さん、杉浦加津美さん、滝沢真紀さん、中川美綾子さん、なかたれいこさんの9人が展示する。開催は今回で7回目、同店では4回目となる。

 ジャンルは絵画や写真、ミクストメディア、書などさまざま。今回のテーマ「もえぎ」を連想した作品が並ぶ。ギャラリーの中央スペースには、岸田さんによる小さな庭のような石のオブジェ作品「The Day After」を展示する。「いずれはすべてが地球に返ればいい」という思いから制作したという。

 きたはらさんは写真の中に詩を書き込んだものをプリントした「詩写真」というスタイルで作品を展示。佐々木さんは書をパソコンに取り込んでアレンジする「筆アート」という独自のスタイルの作品を出展している。

 同グループの「仕切り屋」杉浦加津美さんの作品は、色の名前に「緑」や「グリーン」などを含まない色から作り出した独自の「緑色」を使って描いたもの。「その時にできる『色の力』に押されて、涙が出ることもある」と杉浦さん。

 松本出身の杉浦さんは美術大学を卒業後、帰省し結婚。仕事や家庭など生活の忙しさから、細々としか描けない日々に悩んでいた。そんなときに松本芸術文化協会が主催するアート展に参加したことから、本格的に作家活動を再開した。それがきっかけとなり、同グループでの活動を開始。「また描けるようになってうれしかったし、描くことが好きなんだと改めて思えた。描くことがライフワーク」。

 「マーブルはいろんなジャンルの人たちの集まりだから刺激にもなる。一緒に作品が並ぶことで対等にもなるから面白い」と杉浦さん。「癒やされる、落ち着く、元気が出るような時間、空間を感じてもらえればうれしい」とも。

 営業時間は10時~18時(最終日は17時まで)。木曜定休。入場無料。今月27日まで。

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