写真展「一年間の日本一周自転車旅行」-松本のカフェで開催

「いろいろな人に読んでもらいたい」と本を手にするチャールズさん

「いろいろな人に読んでもらいたい」と本を手にするチャールズさん

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 長野県在住のチャールズ・ワードさんの写真展「一年間の日本一周自転車旅行」が2月9日より、カフェ「CAFE salon as salon」(松本市中央3 ヘアサロン「群青」2階、TEL 0263-34-1006)で開催されている。

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 チャールズさんは、自転車旅行へ出発する経緯から旅の終わりまでをつづった「チャーリーです地球人です」(本の泉社)を出版したばかり。「僕は開かれた世界の住人だって信じています。そこでは差別も、争いごとも、国境もない。そこでは、みんな同じようにかけがえがない存在」(著書より)と、「国籍」の問題は壁の一つだと考え、自らを「地球人」という。同展では、同書に掲載された写真以外も含め約120点を展示している。

 チャールズさんが英語教師として松本に来たのは2004年。「2年近くたっても、たった3カ所しか行ったことがなかった。もう何年かは日本に住むつもりだったから、僕は落ち着くのにいい場所を探して、自分の家を建てて、野菜を育てて、自給自足の生活ができるようになりたかった。僕はまだ見ぬこの国のすべてを見てみたかった」(著書より)という「小さな」旅への欲求が、「自転車」という手段を得ることにより現実のものとなる。

 2006年4月に長野を出発、東京から北海道へと北上。いったん長野に戻り、そこから今度は広島、愛媛、大分と南下し、沖縄まで旅は続いた。ファーム・ステイをしながらいろいろな人と出会い、日本のこと、平和のこと、自分の生きる「目的」について考えを深めていく中、広島でパタパタはばたく鳥を折り紙で折ったことが転機に。折り紙の鳥は憲法9条にちなんで「きゅうちゃん」と名付け、それ以降「きゅうちゃん」を折り、配りながら、憲法9条について話したり考えたりするという平和活動とともに旅を続け、昨年3月、長野へ戻った。

 「目的があるかどうかが大事。前向きな生き方をしてきたからできた」と、旅を振り返るチャールズさん。自転車旅行は一つの「手段」だったという。「目的があれば、また戻ってゼロから始めればいい」というチャールズさんは「松本で英語を教えたいし、憲法9条のことをほかの国の人にも知ってもらえるような活動もしていきたい。いろいろな人にインタビュー形式で、旅の間にたまった『質問』を投げかけて、ドキュメンタリーの映画も作りたい」と次の「目的」にも意欲的だ。

 営業時間は11時30分~19時30分。月曜定休。入場無料。2月29日まで。

きゅうちゃん EX1ST

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