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松本の書店で写真展「たいらぐ」 コントラストや「ピンぼけ」を生かし、作品31点

同店での展示は初めて。「ゆったりと見てもらえれば」と有賀さん

同店での展示は初めて。「ゆったりと見てもらえれば」と有賀さん

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 東京都在住のフォトグラファー・有賀傑さんによる写真展「たいらぐ」が現在、松本・元町の書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

風景写真を並べるギャラリー内

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 都内の街並みをはじめ、植物や水辺などの風景写真31点を展示。有賀さんが好きだという西日のタイミングで撮った写真には、光と影のコントラストが強く出ている。一番大きなA1サイズの作品は夕暮れの空を、窓ガラス越しに撮影。手前の物干しざおをぼかして大きな影を作ることによって、印象的な光景を作り上げたという。夜の青信号を写した写真は、ピントをぼかすことによって暗闇に緑色の球体が浮かぶ。ほかに、メッセージを入れたリーフレットも制作。撮影場所や日付のほか、その時の心境や出来事を書いた。

 有賀さんが撮影を手がけた書籍やポストカードも用意。スタイリスト・伊藤まさこさんが松本暮らしで感じた魅力を紹介する「松本十二カ月」や、市内の食堂「Alps gohan(アルプスごはん)」(深志3)の店主・金子健一さん著の「ぱんぱかパン図鑑」などを並べる。

 有賀さんは、静岡県出身。スタジオ勤務を経て、2001(平成13)年からフリーランスとして活動している。店主・中川美里さんとは20年来の友人で、仕事で松本に来ることが多かったこともあり、よく店を訪れていたという。

 松本での展示は13年ぶり、同店では初めて。初日に在廊し、訪れた人と交流を楽しんだという。「帰り際、『癒やされました』と声をかけてくれる人も。気軽に立ち寄り、息抜きをしてほしい」と中川さん。有賀さんは「展示タイトルでテーマでもある『たいらぐ』は、穏やかになる・静まるという意味。ゆったりと見てもらえれば」と笑顔を見せる。

 作品は販売も行う。営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。3月31日まで。20日には、有賀さんがレシピ本の撮影を担当したパン店「cimai(しまい)」(埼玉県)のパンを販売する。有賀さんは30日・31日に在廊予定。

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