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松本の書店で絵本「トラタのりんご」原画展 光のまぶしさや生命力感じる作品

絵本「トラタのりんご」の原画。「光のまぶしさや、植物の生命力が伝わってくる」と店主の中川さん

絵本「トラタのりんご」の原画。「光のまぶしさや、植物の生命力が伝わってくる」と店主の中川さん

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 画家・nakabanさんの絵本「トラタのりんご」の原画展が現在、松本・元町の書店「本・中川」(松本市元町1、TEL 0263-33-8501)で開催されている。

原画と描き下ろしの絵画

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 絵画をはじめ書籍の装画、デザインなどを手がけるnakabanさん。同書は、少年・トラタが迷い込んだ庭で古い品種のリンゴを見つける物語。企画は、京都大学iPS細胞研究所で倫理研究に携わる三成寿作さんで、「社会における科学技術のあり方について考えたり話し合ったりするきっかけを作りたい」という思いから生まれた構想を基に、nakabanさんが創作した。

 原画19点は、額に入れずにディスプレー。トラタが鳥を追いかけて不思議な庭を発見するシーンや図鑑でリンゴを調べる姿などが、色鮮やかに描かれている。店主の中川美里さんは「リンゴを通じて、食べ物の歴史やおいしさについて考えさせられる作品。光のまぶしさや、植物の生命力が伝わってくる」と話す。描き下ろしの絵画(4万5,000円~)7点も出品。同書に合わせた「王林」や「ジョナゴールド」などのほか、風景画もある。

 同店での展示は4年ぶり3回目。以前から「いつか、互いに好きなリンゴの展示ができたら」と話しており、今年3月に同書を出版したのを機に企画した。nakabanさんがデザインした同店のロゴも合わせて展示。手描きのものを額に入れて飾る。

 nakabanさんの絵本や書籍を並べるコーナーも。中川さんは「小説や雑誌の表紙の絵で知っている人も多いと思う。ガラス越しではなく、よりダイナミックに感じられる機会なので、足を運んでほしい」と笑顔を見せる。

 営業時間は12時~18時(金曜・土曜は19時まで)。月曜・火曜定休。12月30日~来年1月3日休業。1月8日まで。

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