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松本・中町で糸数都さん絵画展 「器と料理を合わせるように」絵も楽しんで

さまざまなサイズで展開する「緩やかな瞬間」

さまざまなサイズで展開する「緩やかな瞬間」

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 画家・糸数都さんの絵画展が現在、松本・中町通りのナカツカビル3階の「器と工芸 なかつか」(松本市中央2、TEL 0263-32-4168)で開催されている。

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 「緩やかな瞬間」と題した油彩画9点を展示する。色をいくつも塗り重ねたグレーのベースに、一筆で描いた刷毛(はけ)目は、つむじ風や雲のような印象。ドローイングのような感覚で描いているという。店主の錦織康子さんは「糸数さんの作品は和洋どちらの雰囲気にも合い、ふだん普段の暮らしにもなじむと思う」と話す。

 糸数さんは神奈川県川崎市在住。1974(昭和49)年、東京造形大学を卒業した後、東京を拠点に活動している。20年ほど制作を離れた時期もあるが、「自身のルーツを大事にしながら、再び作品づくりに取り組む姿が、どこか自分とも重なって、親近感を抱いている」と錦織さん。

 同店で絵画展を開くのは初の試み。錦織さんが昨年6月、駅前通りのパン店「石窯パン ハル 松本店」(中央3)内にある、美術家・雨海武さんが営む「器と絵 雨海商店」に足を運んだことがきっかけとなった。「これまで絵画を扱うことはなかったが、壁に飾るスペースがあるので、器と一緒に紹介できればと考えた」と錦織さん。雨海さんに企画をコーディネートしてもらい、準備を進めてきた。

 展示初日には糸数さんが来訪来店。店内を眺めて「器と絵が気持ちよく呼吸している」と喜んでくれたいたという。錦織さんは「絵画というと構えてしまう人もいるかもしれないが、器と料理を合わせるように、家のあちこちの場所に置いてみて、その空間を気軽に楽しんでほしい」と錦織さんは笑顔を見せる。

 作品は全て販売する。価格は1万5,000円~。営業時間は10時~17時。水曜・木曜定休。4月25日まで。

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