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安曇野の画廊でうつみえまさん個展 記憶と夢たどり「不穏で幻想的な世界」描く

大型作品「これはすべて遠い昔の物語」とうつみさん

大型作品「これはすべて遠い昔の物語」とうつみさん

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 安曇野市在住のアーティスト・うつみえまさんによる個展「記憶と夢の断片」が現在、安曇野の画廊「Banana Moon(バナナムーン)」(安曇野市穂高有明、TEL 090-4819-9878)で開催されている。

どこか物憂い表情の「奇妙な肖像画」

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 大小さまざまな作品34点を展示する。隙間なく立ち並ぶ建物や、階段、街灯や街路樹など街の風景を描いた作品は、以前住んでいたという大阪の街をベースにしているという。暗いトーンの色使いは、「夜になる一歩手前くらいの時間帯が好き。怪しいもの、怖いものも好きなので、自然と不穏な感じになる」とうつみさん。見た夢を基に書きためているというテキストも添える。

 「これはすべて遠い昔の物語」は、F150号(縦2273ミリ×横1818ミリ)の大型作品。積み重なるように密集した建物とそこに暮らす人々、空に舞う黒い鳥などを細かく描き込んだ。「ギャラリーが広いので、大きなサイズにも挑戦した。家で見ていてもぴんとこなかったが、こうして並べてみると、展示会らしくなって良かった」と笑顔を見せる。

 「奇妙な肖像画」は、母親が制作している陶器をモチーフにしたシリーズ。ネコやクマ、ウサギなどの動物が、どこか物憂い表情を浮かべている。同シリーズを収めた手作りの豆本も用意する。

 うつみさんは1977(昭和52)年大阪府生まれ。20年ほど前に安曇野へ移住し、その後、創作活動を始めた。始めは布小物を作っていたが、5年ほど前から本格的に絵を描くようになったという。

 ギャラリーでの個展は今回が初めて。当初は昨年開催する予定だったが、新型コロナの影響で延期になった。「時間ができた分、作品は増えたし、新しいことに挑む機会にもなった。大きい絵を描く面白さも知ったので、今後はさらに大きいものにも挑戦したい」とも。

 価格は1万8,000円~。営業日は金曜~日曜。営業時間は13時~17時。10月24日まで。

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