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信大の手話サークルがUDダンス教室 聞こえる人も聞こえない人も一緒に

オンラインでのサークル活動の様子

オンラインでのサークル活動の様子

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 信州大学(松本市旭3)の手話サークル「おむすび」が、ユニバーサルデザイン(UD)ダンス教室を10月9日、オンラインで開催する。

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 当日は、ストリートダンスに手話を取り入れた「UDダンス」を制作した手話ダンスパフォーマー・北村仁さんを講師に迎え、学生たちが一緒に手話やダンスを教える。レッスン曲は星野源さんの「アイデア」。サークル長を務める医学部2年・恒川みどりさんは「オンラインでの開催なので、誰でも、どこからでも、気軽に参加してもらえれば」と話す。

 同教室は、北村さんの動画を見た教育学部4年・榎戸里佳さんが提案。「歌詞を手話で表現するダンスが新鮮だった。障がいがある人もない人も、大人も子どもも一緒に踊り、それぞれが思いを込めて表現していることが伝わってきた」と振り返る。北村さんが、UDダンスレッスンを全国各地で開催することを知って応募。新型コロナの影響で、オンラインで行うことにした。

 同サークルは昨年11月に設立。姉がろう者だという恒川さんにとって手話は「身近なコミュニケーション言語」だったが、大学に入って手話サークルがないことに驚いたという。「多くの人に知ってほしいし、自分自身ももっと知りたい」という思いを友人に話すと、サークルの立ち上げを勧められた。

 現在は約20人のメンバーが週に1、2回、活動を行っている。9月16日にはZoomを使い、手話ダンス「僕が君の耳になる」の動画を見て練習。ほかの表現との違いをお互いが確認しながら、何度も動作を繰り返した。恒川さんは「手話で歌を伝えるのは難しいが、伝えたい相手を想像すると、表情もついてくると思う」とアドバイス。その後は、新たに覚えた手話で単語を紹介して、会話を楽しんだ。

 サークルの発足以降、活動はオンラインが中心になっている。「本当は直接会って、会話をしたいが今はまだ難しい」と恒川さん。同教室をきっかけに、皆が楽しめる場所を作り、今後の活動にもつなげていきたいという。「ろう者や難聴者への理解を深め、身近な存在だということを実感できるようにしていければ」とも。

 開催時間は14時~16時。参加無料。申し込みは専用フォームで受け付ける(Googleアカウントが必要)。締め切りは10月8日。

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