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松本のギャラリーで「クマ展」 展示を通じて人とクマの距離考える

貴重なクマの民芸品や、本・中川のセレクトした多様な本

貴重なクマの民芸品や、本・中川のセレクトした多様な本

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 企画展「くま・熊・クマ展 2」が現在、松本市のギャラリーカフェ「Gargas(ガルガ)」(松本市深志3、TEL 0263-39-5556)で開催されている。

ブローチにリメークしたクマの顔の木彫

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 木彫りのオブジェやブローチ、豆皿やシュガーボウル、バッグ、張り子、本など約200点を展示。クマをテーマにした企画展は昨年春に続き2回目となる。出展は、金井三和さん、小沢夏美さん、伊藤みほさん、山崎美帆さん、本・中川、青木昌平商店。

 郷土玩具の卸問屋・青木昌平商店(元町1)は、木彫りのクマの民芸品を中心に出品。昭和30~40年代に土産物として大量に作られていたが、現在では作り手がほとんどいなくなっており、貴重なものとなっている。今回新たに出展するため、倉庫から探し出した作品も多く、中には非売品のものも。もともとつけネクタイを留める飾りに使われていたクマの顔の木彫は、同店オーナーの熊谷俊行さんがブローチにリメークした。「今はあまり見ないつけネクタイだが、形を変えればまた使ってもらえる。せっかく貴重なものなのに、倉庫にしまったままではもったいない」と話す。

 金井さんは、Tシャツや巾着のほか、野焼きしたクマのオブジェを制作し、「信州土偶」と名付けた。一つ一つ異なった色合いや形が楽しめる。本・中川は、絵本や小説、環境をテーマにしたものなど、さまざまな切り口の本をセレクトする。「楽しい、感動するだけではなく、人とクマの共存や環境について考えるきっかけにもなれば」と妻の幸枝さん。

 同店では、新型コロナウイルス感染症対策として、店内にアルコール消毒液を置き、1階のカフェの席数を減らすなどして営業している。「たくさんの人に来てもらえないのが残念。2階の展示スペースが密にならないよう、入れ替わりで作品を見てもらっている」と幸枝さん。平日は常連客が1人で訪れることが多いという。「人が集まりにくい状況だが、今年も多くのクマグッズが集まってうれしい」とも。

 価格は、クマブローチ=1,200円、シュガーボウル=2,420円、大人Tシャツ=3,000円など。営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。5月30日まで。

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