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松本で「工芸の五月」開幕 展示企画中心に、手仕事の魅力を

ゲストハウス「東家」で開催中の「jo-nu 2021」の様子

ゲストハウス「東家」で開催中の「jo-nu 2021」の様子

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 展示やワークショップなどを行う工芸イベント「工芸の五月」が現在、松本市の施設やギャラリー約40カ所で開催されている。

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 毎年5月を「工芸月間」として、工芸にまつわる企画を展開。あがたの森公園で開催を予定していた「クラフトフェアまつもと」など、一部の企画は新型コロナウイルスの影響で中止するが、展示を中心に感染症対策を徹底して行う。

 ゲストハウス「東家(あずまや)」(松本市大手4)では、布造形作家・「nuno*ito asobi」の高倉美保さんと、絵描き・岩淵城太郎さんの2人展「jo-nu 2021」を開催。絵やぬいぐるみを中心に、バッジやポストカードのほか、「ステイホームちゃん」のキーホルダーを作れるキットなども用意する。高倉さんの手掛けたぬいぐるみに、岩淵さんがペインティングしたというコラボ作品も。

 池上邸の蔵(中央3)では5月1日~5日、「異形の宴 堅物の企(たくら)み」と題して、石を素材として扱う作家の作品を紹介する。「はぐくむ工芸 子ども椅子展」は、例年、会場としていた市美術館が休館中のため、中町のギャラリー「グレイン・ノート」(中央3)で展示販売。JR松本駅内の「JR EAST Welcome Center MATSUMOTO」でも展示を行う。

 松本の町や日々の暮らしを湧き水や工芸・クラフトと楽しむ「旅行社みずのさんぽ&井戸端プリント」は、期間中の土曜・日曜・祝日にプロジェクトスペース「OOTE41221」(大手4)で開催。町歩き企画「建築家と巡る城下町みずのタイムトラベル」も実施する。

 2007(平成19)年にスタートした同イベント。昨春は開催を中止したが、「コロナ禍でも手仕事の魅力を伝えたい」と、試行錯誤しながら秋に「in autumn」として人数を限定したワークショップや、オンライン企画を行った。背景には「これまでの積み重ねを大事にしながら、来年につなげたい」という思いがあったという。

 今年は「遠方でも紙面で『松本の旅』を楽しんでほしい」と、オフィシャルガイドブックを無料化し、県外の施設にも設置。昨年からの経験を生かしたガイドラインを作り、配慮を重ねながら準備を進めてきたが、27日、県外からの来場者が多数想定される「クラフトフェアまつもと」と「クラフトスクエア」を中止することを発表した。そのほかの企画については、県の指針にのっとり実施する予定。事務局は、「遠出がしづらい状況下、近場で楽しみを見つけてもらえれば。イベントが変更、延期、中止になる場合もあるので、最新の情報はホームページで確認してほしい」と呼び掛ける。

 5月31日まで。

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