松本で伊藤まさこさん企画展-信州で作られている暮らしの道具が一堂に

ギャラリー内にはシンプルな暮らしの道具が並ぶ

ギャラリー内にはシンプルな暮らしの道具が並ぶ

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 松本のカフェギャラリー「LABORATORIO(ラボラトリオ)」(松本市大手1、TEL 0263-36-8217)で現在、「くらしの道具展」が開催されている。

映像作家の高木正勝さんらを迎えて行われたイベント「自然の産婆術」

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 同展は松本在住の料理・雑貨スタイリスト、伊藤まさこさんが信濃毎日新聞で連載をしていた「わたしの信州」で紹介した暮らしの道具を展示。寺西将樹さん(東御市)のガラスの器、田上定行さん(木曽郡)のおひつや伊藤今朝雄さん(木曽郡)のまな板、中川綱晶さん(長野市)の竹のざるやかご、西牧隆行さん(松本市)のキャンドルなど県内で制作活動する作家約30人の100点余りの作品が並ぶ。作品には、作家の紹介と作品への思いや制作の際に気をつけていることなどの一言が添えられている。

 同店が企画展を行うのは今回が初めて。以前から伊藤さんと知り合いだったという店主の井藤万紀子さん。「(新聞の連載が)5月に1冊の本になることを聞いて、『せっかくだから皆さんに手にとって見てもらいたいね』と話したのがきっかけ」と話す。「県内といっても、それぞれ各地を回って一つ一つ手にするのは大変。(展示をして)信州っていろいろなものがあるんだ、と改めて思った」と井藤さん。連載時は一つずつ紹介した作品を一緒に並べてみると「しっくりくる」「統一感がある」「うまくまとまっている」などの声が上がったという。

 同店では「工芸の五月」期間中にさまざまなイベントを実施する。5月1日には映像・音楽・馬術・ものづくりの現場に携わる作家を迎えてのイベント「自然の産婆術」が行われた。当日は、音楽家・映像作家の高木正勝さんや映像人類学者の分藤大翼さんの映像作品を上映。その後、木工作家の井藤昌志さん、馬術アーティストの大淵靖子さん、神話研究者の石倉敏明さんを交えた5人のクロストークが行われ、それぞれが作品を作り出すときの思いや難しさ、面白さを語った。集まった40人ほどの参加者はメモを取るなどしながら、5人の話に聞き入っていた。

 作品はすべて販売も行う。器=1,890円~、まな板=1600円~、ざる=1,700円~、キャンドル=2,310円。営業時間は11時~18時。期間中はときどき伊藤まさこさんが在廊する。火曜定休(5月7日・12日・26日は休み)。5月31日まで。今後もワークショップを予定。5月22日はフレグランスキャンドル作り、23日は手作り製本を行う。

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