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松本の劇団「シアターランポン」が「音楽茶番劇」 多彩な表現と笑いを共有

11月5日の稽古の様子

11月5日の稽古の様子

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 劇団「シアターランポン」による公演「ラスタマオ」が11月12日から、松本駅近くにある古市ビル(松本市中央1)4階の特設会場「ランポンシアター」で上演される。

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 幼い双子の兄弟が旅に出かけ、さまざまな人や物事に出会い、日常や妄想を行き来する姿を楽器の演奏や歌を交えて描く。草光純太さん、細川貴司さん、下地尚子さん、深沢豊さん、荒井正樹さん、堀田康平さん、武居卓さんの団員7人と、ゲストとして田村真央さん、西脇明日香さん、M-Jonesさんが出演する。

 会場はトークライブハウス「マツモトロフト」が以前営業していた24坪ほどのスペースで、中央に舞台を組み、両側に客席を設ける。作・演出も手がける武居さんは「向こう側の様子を感じたり、役者の出入りの動きが見えたりすることで、舞台上のストーリーを追うだけではない、想像力が広がる空間にしたかった」と話す。

 11月5日の稽古では、せりふや動きを確認。両側の客席を意識しながら、動き出すタイミングや立ち位置を調整した。

 同劇団は昨年4月に旗揚げ。本公演は2回目で、前回はオムニバス形式だったが今回は長編に挑む。「長編は何か伝えたいことがないと書けない。とはいえ、正面から向き合うのはなかなかしんどい。知ってほしいのか、知らなくてもいいのか、知らない方がいいのかと葛藤してきた思いを、多彩な表現と笑いで共有できたら面白い」と武居さん。演奏や歌は入るがミュージカルとは異なる「音楽茶番劇」だといい、「歌う行為を見てもらいたい」とも。

 公演期間は2週間と長めに設定。アフタートークを行う15日と18日など、売り切れや残席が少なくなっている回もある。「楽しく笑ってもらえればいい芝居だが、欲張りな自分は笑うだけではなくつい何かを考えてしまうので、考えられる要素もちりばめた。中毒性もあると思うので、何度も足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 全17公演。前売り料金は一般=4,000円、学生=2,000円、小学生=500円。チケット予約はウェブサイトで受け付ける。今月25日まで。

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