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松本の劇団「シアターランポン」が初の本公演 屋根裏で繰り広げる「軽演劇」

13日に行われた稽古の様子

13日に行われた稽古の様子

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 劇団「シアターランポン」による初の本公演「屋根裏のバラエテ」が11月17日から、松本駅近くにある古市ビル(松本市中央1)4階に設けた特設会場「ランポンシアター」で上演される。

舞台に上がる「劇場支配人」

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 同劇団は4月に旗揚げ。アウトリーチと本公演を2本柱とし、6月に新作アウトリーチ企画で本格始動した。初の本公演はオムニバス形式のオリジナル作品。武居卓さん、草光純太さん、細川貴司さん、下地尚子さん、深沢豊さん、荒井正樹さん、堀田康平さんの7人が作・演出・出演する。

 会場は、松本市深志に移転したトークライブハウス「マツモトロフト」が以前営業していた24坪ほどのスペース。武居さんは「夏に下見に来た時は物置のような状態。もともとカウンターもあったので、ここで芝居ができるかどうかを考えた」と振り返る。メンバーや知人と協力して改装をする中で、「屋根裏みたい」と感じたことが、今作のベースになっている。「屋根裏自体がない家もあるし、あっても忘れ去られている。でも、どこかうらやましさもある。その雰囲気が伝われば」とも。

 作品は、メンバー全員が即興の演技をしながら、アイデアを出し合って作り上げた。「本公演1作目は、演出家を立てずに役者たちが作った芝居にしたかった」と武居さん。今後は作り方や上演場所にはこだわらず、さまざまな方法で地域の人たちが芝居に接する機会を設けていきたいという。

 10月1日に始めた稽古はヤマ場を迎え、音響や照明の確認、幕を引くタイミングなどを調整しながら進めている。タイトルは軽演劇という意味で、「通常はあまりいい意味で使われない言葉だが、足取り軽く、気軽に楽しんでほしいという思いを込めて付けた」と武居さん。仕事帰りや、思い立ったときに立ち寄れるようにと、公演期間も10日間と長めに設定した。「難しく考えず、笑って、『明日からも頑張ろう』と明るい気持ちになれることを目指した。ふらっと見に来てもらえれば」と呼びかける。

 全15公演。19日の夜と20日の公演後はアフタートークを開催する。料金は前売り一般=3,500円、同高校生以下=1,500円。チケット予約はウェブサイトで受け付ける。今月26日まで。

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