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松本でアートイベント「クロースライン」 性差別や性暴力を可視化し考える

昨年の様子

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 3月8日の国際女性デーに合わせて、性差別や性暴力を可視化するアートイベント「クロースライン」が3月10日、松本・中町の「蔵シック館」(松本市中央2)で開催される。主催は市民有志グループ「フラワーデモ松本」。

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 「性別によって差別されたことがあるか」など4つの質問を用意し、来場者に匿名で思いや考えを付箋に書いてもらって貼り出す。ほかに、トークショー「ファッションとジェンダー」(15時~15時30分)、シンガー・ソングライターの芦木啓夏さんによるライブ(16時~16時30分)も行う。

 「クロースライン」はメキシコのフェミニスト・アーティスト、モニカ・メイヤーさんが1978年に始めた参加型プロジェクトで、世界各地で開催されている。松本では同グループが2021年に始め、今回が3回目。昨年は、自身の体験のほか、勇気を持って声を上げる人を励ます言葉もつづられていたという。同グループメンバーの濱深雪さんは「性差別は女性だけの問題ではないと考えて設問を見直し、今回は性別にかかわらず答えられるようにした。男女問わず参加してもらえれば」と話す。

 同グループは2019年に結成。毎月11日に、松本駅前でスタンディングデモを行っている。「普段は認識していなくても、思い返してみると、性差別や性被害だったという人も多い。可視化して、共有することが第一歩」と濱さん。当日寄せられた声は、3月11日~15日に安曇野市役所でも展示する。「前回は偶然立ち寄ったという観光客も多かったので、構えず、気軽に足を運んでほしい」とも。

 開催時間は10時~17時。

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