「上高地」をデザインした千円銀貨-ご当地貨幣に長野県から2種

上高地が図柄になった1000円銀貨

上高地が図柄になった1000円銀貨

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 造幣局は、国の特別名勝・特別天然記念物に指定されている「上高地」をカラーでデザインした記念1,000円銀貨と、「善光寺」を図柄にした500円バイカラー・クラッド貨幣を発行する。

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 記念貨幣の発行は、地方自治法の施行60周年を記念して昨年から行っているもの。47都道府県を2種ずつ、計94種類の記念貨幣を発行する。昨年は北海道、京都府、島根県、今年は長野県のほか、新潟県、茨城県、奈良県の発行を予定している。1,000円銀貨は直径4センチの純銀製、500円貨幣は現行の500円硬貨と同サイズで、異なる2つの金属(ニッケル黄銅と白銅)をサンドイッチ状に挟んで作るバイカラー・クラッド貨幣となる。

 地方自治を記念するものであることから、貨幣デザインは都道府県の意思を尊重。長野県では県庁で2度の検討委員会を開き、「日本アルプスや国宝善光寺などに代表される長野県の豊かな自然と文化」を表すものとして、1,000円銀貨には「上高地」「上高地とゼンテイカ(ニッコウキスゲ)」を、500円貨幣には「善光寺と牛」「善光寺と鳩車と松本てまり」「善光寺の雪景色」を県の提案として造幣局の検討会に送り、最終的に1,000円銀貨には「上高地」、500円貨幣には「善光寺と牛」をデザインすることが決定した。

 その後、上高地のデザインを探していた県の担当者が、上高地観光アソシエーションに「『上高地公式Website』トップページの写真をデザインの原案にしたい」と連絡。同アソシエーションの奥原宰さんが「硬貨に上高地が使われることは、アソシエーションとしては願ってもないこと」と快諾、硬貨のデザインに使用することになった。

 1,000円銀貨は貨幣セット(6,000円~7,800円)として合計10万セットを、申込者の中から抽選で販売する。造幣局によると「昨年の3点の銀貨には、それぞれ50万件以上の申し込みがあった」という。500円貨幣は7月ごろ、全国の金融機関窓口で500円で引き換えられる。

 購入申し込みはハガキで受け付ける。1人1セットのみ。4月8日まで(消印有効)。

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